発症早期リウマチの薬剤中止を目指す治療戦略、オレンシアによる【AVERT試験】
2015年07月20日 治療戦略
【AVERT試験】は、
活動性早期リウマチの方を対象とし、
・DAS28-CRP平均5.4
・平均有症状期間0.56年
①MTX+オレンシア125mg/週の併用療法
②オレンシア125mg/週単独療法
③MTX単独療法
を行い、
12か月時点の寛解(DAS28-CRP<2.6)達成は、
①60.9%
②42.4%
③45.2%
でありました。
そして、12か月時点の低疾患活動性(DAS28-CRP<2.6)達成
①70.6%
②56.9%
③62.9%
に対し、薬物療法が迅速に中止され、寛解の持続性が評価されました。
中止から6ヶ月間持続的寛解を達成したのは、
①14.8%
②12.4%
③7.8%
でありました。
すなわち発症早期であれば、1年間治療を行い、低疾患活動性であれば、行っている治療を中止し、6ヶ月間持続的寛解を達成できるという結果でありました。
この結果を踏まえ、Paul Emery教授は、今後の試験に関して、“短い罹病期間は良好な長期転帰を予測したため、さらに早期に治療することを目指すべきであろう”と提言しています。