「難病」としての膠原病

膠原病の多くは特定疾患

膠原病は、原因が不明で治療法のない「難病」というイメージが強くもたれていました。
わが国では膠原病とその関連疾患の多くは、厚生労働省によって特定疾患(いわゆる「難病」)に指定され、公費補助対象疾患とされています。

 

しかし、近年の医学の進歩によって、膠原病の生命予後は大きく改善しました。
全身性エリテマトーデスでは、ステロイド治療が導入される以前の3年生存率は50%以下でしたが、70年代には5年生存率が75%、80年代は90%、90年代になってからは、95%以上と劇的な改善がみられています。

指定難病

  • 全身性エリテマトーデス
  • 多発性筋炎
  • 皮膚筋炎
  • 混合性結合組織病
  • シェーグレン症候群
  • ベーチェット病
  • サイコイドーシス
  • 悪性関節リウマチ
  • 結節性多発動脈炎
  • 顕微鏡的多発血管炎
  • 成人スチル病
  • 全身性強皮症
  • 高安動脈炎
  • 多発血管炎性肉芽腫症