メトトレキサート併用の必要性
これは、エンブレル単独治療、MTX単独治療、エンブレル+MTX併用療法を比較した【TEMPO試験】の結果です。
-
※下のイメージは横スクロールでご覧頂けます。
関節破壊の進行を総Sharpスコアで見ていますが、
●MTX単独治療では、3年後に6 points関節破壊が進行
●エンブレル単独治療でも、3年後に1.6 points関節破壊が進行
●エンブレル+MTX併用療法では、3年後に-0.14 pointsと関節の修復の可能性
が示されました。
TNF阻害剤は、
●レミケード・・・MTX併用が必須
●エンブレル・・・単独も可
●ヒュミラ・・・単独も可
●シンポニー・・・単独も可
●シムジア・・・単独も可
であり、レミケードではMTX併用が必須ですが、その他のTNF阻害剤は必須となっていません。
ですが、TNF阻害剤がそのポテンシャルを最大限発揮するためには、MTX併用が必要です。
TNF阻害剤はMTXを併用したほうが有効性が高まるため、可能な限りMTXの併用が望ましいと考えられます。