罹病期間が長くても、
治療をあきらめないで

適切な治療を行うことで「寛解」を得られる可能性があります

治療効果は、低疾患活動性以上ですか?

罹病期間が長くなると、治療効果が低疾患活動性以上に得られていなくても、漫然と同じ治療を継続しているかもしれません。しかし、治療期間が長いリウマチの方でも、適切な治療を行うことで、Boolean寛解という最も厳しい寛解を得られる可能性があります。さまざまな臨床データによって、罹病期間が長い方の治療効果や休薬の可能性が示されています。

適切な治療を行うことで、今まで変形のため手が開かなかった方が、開くようになり、さまざまなことが出来るようになった、あるいは、車椅子生活から解放されたなど、より良い生活を送っていただくことができます。罹病期間が長くなってしまった方も治療をあきらめないでください!

 

Boolean寛解 ・・・最も厳しい寛解基準

● 圧痛関節数・・・1ヵ所以下
● 腫脹関節数・・・1ヵ所以下
● 患者疾患活動性全般評価(VASで0~10cm)・・・1㎝以下
●CRP(mg/dl)・・・1 mg/dl以下

FIRST-BIO試験[アクテムラ(トシリズマブ)]

生物学的製剤投与歴のない839例の方にアクテムラを投与し、その高い臨床的・機能的寛解の達成と維持を証明したのがFIRST-BIO試験です。

バイオナイーブで、平均罹病期間7.5年の方々に対し、併用DMARDsに関わらず、最も厳しい寛解基準であるBoolean寛解を52週時点で33.1%(3割以上)達成し、HAQ-DI寛解は、65.1%で達成していたという驚くべき有効性でした。

また、発症2年未満の方が有効性は高いものの、発症10年以上でも高い有効性が証明され、どのような症例に対してもファーストバイオとしてアクテムラの高い有効性が証明された重要な試験でした。

背景

●平均罹病期間:7.5年

・・・・・・発症後長期罹患している方を多く含む症例

 

●stageⅠ

25.7%、stageⅡ;34.6%、stageⅢ;21.9%、stageⅣ;17.8%

・・・・・・関節破壊のない症例から高度の症例まで

 

●DMARDs投与が、83.6%

・・・・・・併用薬の有無や内容は問わない

 

●MTX投与が、63.9%(試験開始時平均9.1mg/週、52週時点6.4mg/週)

・・・・・・アンカードラッグであるMTX併用は6割で、52週時点では減量されている

 

●ステロイド投与が、54.9%(試験開始時平均5.4mg、52週時点2.6mg)

・・・・・・約半数以上にステロイドが投与され、52週時点では半量に減量されている

結果

  • ※下のイメージは横スクロールでご覧頂けます。

    FIRST-BIO試験[アクテムラ(トシリズマブ)]

●DAS28(ESR)寛解

12週時点で57.4%、24週時点で64.9%、52週時点で68.5%

(発症2年未満;74.2%、発症10年以上;60.2%)

 

●CDAI寛解

12週時点で17.9%、24週時点で31.1%、52週時点で36.8%

(発症2年未満;42.9%、発症10年以上;33.5%)

 

●Boolean寛解

12週時点で17.5%、24週時点で27.7%、52週時点で33.1%

(発症2年未満;37.8%、発症10年以上;28.7%)

 

●HAQ-DI寛解

12週時点で59.8%、24週時点で62.0%、52週時点で65.1%

(発症2年未満;77.6%、発症10年以上;46.4%)

罹病期間が長くなってしまった方も、どうか治療をあきらめないでください。どうかより良い生活を送っていただきたいと思います。