関節リウマチの寛解、そして維持を目指すには、薬物療法を基本に、運動やリハビリテーション、生活の工夫を組み合わせた治療・ケアが必要です。
症状を悪化させるタバコは厳禁
喫煙の心臓血管系への影響などはよく知られていますが、喫煙は関節リウマチの発症リスクを高めます。それだけでなく、薬の効きを悪くして、治療に影響します。節煙では効果がないので、きっぱりとやめるようにしましょう。
食事はバランスよく様々な食品から
食事療法が必要な合併症がなければ、基本的に食事の制限はありません。特にこれを食べたから病状が悪くなるといった食事もありません。しかし、骨粗しょう症などの合併症を少しでも防ぐためには栄養のバランスを良くし、良質のたんぱく質や、カルシウム、鉄分を積極的に摂るようにしましょう。
睡眠・休養を十分取るようにする
疲労は症状悪化のきっかけになることがあります。休養をとって体調、心のストレスを減らすようにしましょう。
体を動かして関節や筋肉の機能を守る
炎症や痛みが強い時は安静が第一ですが、病状が落ち着いてきたら自分にできる範囲で、毎日少しずつでもリハビリテーションや運動を続けましょう。自宅でも簡単にできるリウマチ体操や、炎症が強い時は関節を動かさずにできる体操がありますので、体調に相談しながら無理せず行うことが大切です。
温める・冷やすで痛みを和らげる物理療法
炎症がおさまっているときには、温熱や光線、超音波による温熱療法が適しています。(ただし、人工関節や、心臓ペースメーカーを植え込んでいる人は受けられないことがあります。)また、炎症が強く、痛みや腫れがあるときは冷却療法で患部を冷やします。
関節に負担をかけない自助具・装具利用や、洋式の生活で暮らしやすく
立ち座りや、食事、排せつなどの際にも関節は大きくかかわっています。持ちやすい食器や、装具を利用することで関節への負担を和らげましょう。また、基本的に和式ではなく洋式の生活のほうが関節への負担が軽くて済みます。例えば、畳に座るより、椅子に座ったほうが膝や股関節の負担を減らすことができます。
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