リウマチの治療法

リウマチの治療法として、症状や進み具合に合わせて、薬物療法、手術療法、リハビリテーションなどが行われます。薬物療法の目的は関節の腫れや痛みを抑 え、関節破壊の進行を抑制することです。手術療法には、増殖した関節の滑膜を取り除く滑膜切除術、破壊された関節を人工関節に置き換える機能再建術などが あります。リハビリテーションには、関節の動く範囲を広げ、血液の流れをよくして痛みや筋肉のこわばりをとるための運動療法、患部を温めて痛みやこわばり を和らげる温熱療法などがあります。

薬物療法

  • 薬物療法

手術療法

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    手術療法

リハビリテーション療法

  • リハビリテーション療法

「Treat to Target」という考え方

リウマチ治療には、「Treat to Target」(トリート トゥ ターゲット)または「T2T」(ティーテゥティー)と呼ばれる考え方があります。

関節リウマチ治療では、主治医と患者さんが治療の目標をはっきりと決めて、その目標を達成するために一緒に治療していくことが重要だとされています。

 

目標というのは

(1)炎症を抑えること 

(2)骨や関節の破壊を抑えること

(3)ごく普通の生活ができるようにすること

です。

 

そのためには、まずは関節リウマチの炎症を十分に落ち着かせること(臨床的寛解)が重要です。また、臨床的寛解が達成できたら、症状が悪くなっていないか、今の治療のままで十分かどうかを 定期的にチェックし、治療を見直していくことで、臨床的寛解の状態を維持し続ける必要があります。その結果が(2)、(3)につながっていくと考えられています。

目標をもって治療に取り組むことが大切!