炎症反応の見方(CRP、MMP-3、赤沈)

※ご紹介する検査項目や正常値は、医療機関によって異なる場合があります。

※正常値からはずれていても、関節リウマチと断定するものではありません。関節リウマチは、問診やさまざまな検査を総合的に判断して診断を行います。

炎症の状態を知る血液検査

関節リウマチは関節内の滑膜に炎症が起こる病気です。そこでCRP、MMP-3、赤沈を測定して体内の炎症の強さを調べます。治療をしているにも関わらず炎症が起きている場合は、治療を見直す必要があります。

CRPの見方

  • 検査の意味

    炎症の強さの程度が分かります。赤沈のように貧血の影響を受けません。
    ※感染症や組織障害でも現れます。

  • 正常値

    陰性(-)となります。

  • 関節リウマチの場合

    陽性(+)となります。

MMP-3

「マトリックスメタロプロテアーゼ‐3」が正式名称です。

  • 検査の意味

    滑膜の増殖の程度が分かります。また病気の活動性をみます。

  • 正常値

    ・女性:60 ng/ml以下
    ・男性:120 ng/ml以下

  • 関節リウマチの場合

    正常値を超えます。

赤沈(赤血球沈降速度)

  • 検査の意味

    炎症の強さの程度が分かります。数値が高いと炎症が強まっている可能性があります。また、病気の活動性の目安となるため、数値が高い場合は病気が活発であることを示します。
    ※貧血、感染症、がん、腎不全、妊娠などでも数値が高くなります。

  • 正常値

    ・女性:3~15㎜(1時間)
    ・男性:1~9㎜(1時間)

  • 関節リウマチの場合

    正常値より10㎜以上高いと、体内で炎症が起きている可能性があります。
    関節リウマチの中期では、30~40㎜。高度期では80㎜以上になるとされています。

血液検査の結果をご自身でも理解いただき、病状の理解に役立てていただけたらと思います。

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