その関節痛はリウマチかもしれません

リウマチは早期診断・治療が重要な病気です。

関節痛の原因から
「リウマチ」を除外することも重要

転んだ、ぶつけた、などの明らかな原因がはっきりしない関節痛(関節の痛み、腫れ・違和感)がつづく時は、リウマチ専門医を受診しましょう。

関節が痛む疾患はさまざまありますが、その中でも関節リウマチは早期に診断し、治療を開始することがその後の治療効果に大きく影響を及ぼす疾患です。ですから、関節が痛む場合は「リウマチではない」ことをきちんと診てもらうことも大切なのです。

リウマチの特徴的な初期症状

朝のこわばり

関節リウマチの代表的な初期症状として「朝のこわばり」があります。

こわばりとは、関節が動かしにくい症状で、重いものを持った後に手がしばらく曲げられなくなったり、重いカバンを長時間持った後に拳が開きにくくなるような感覚と似ています。

 

こわばりは体を動かしているうちに徐々に消えていきますが、炎症の度合いによって違いがみられます。炎症が軽い場合は、数回指を曲げ伸ばしするだけでこわばりがとれます。しかし炎症が進行すると、数時間、さらには1日中つづくことも。こわばりが15分~1時間も続く場合は関節リウマチを疑いましょう。

指の第2・第3関節の「腫れ」

関節リウマチの「腫れ」は多くの場合は指の関節から始まります。指が腫れたことで指輪がはめられなくなり、病気に気づく方もいます。特に手指の第2・第3関節が1番気付きやすい部位です。

※第2・第3関節以外の関節から症状が出る場合もあります。

  • 症状が出やすい手指の第2・3関節

    関節リウマチの症状が出やすい手指の第2・3関節

リウマチチェッカー

一つでも項目があてはまれば、早期リウマチかもしれませんので早めの受診をおすすめします。

  • □ 体がだるい
  • □ 微熱が続く
  • □ 食欲がない
  • □ 体重の減少
  • □ 貧血気味
  • □ 朝食を作るとき動作に違和感を感じる
  • □ 歯ブラシが使いにくい
  • □ お箸が上手に使えない
  • □ ドアノブが回しにくい
  • □ 家のカギが開けにくい
  • □ 靴ひもが結びにくい
  • □ ハサミが使いづらい
  • □ ホチキスが使いづらい
  • □ パソコン入力がしづらい
  • □ ペットボトルを開けづらい
  • □ 電車のつり革を持つ手に違和感がある
  • □ パジャマのボタンが外しにくい
  • □ TVのリモコンが押しにくい

発病後1~2年以内のリウマチ治療が重要

かつてリウマチは、発症から10年以上経過してから関節が破壊すると考えられていました。しかし最近では下図のように発症2年以内(特に6か月以内)に30%近く関節破壊が進行することが分かってきました。それが積み重なり5~10年で関節の変形が起こります。

 

治療をしないと関節破壊はじわじわと進行し、元の健康な関節には戻らなくなってしまいます。そうならないためにも、早期にリウマチを発見し、適切な治療を開始することが非常に重要になります。

  • ※下のイメージは横スクロールでご覧頂けます。

    RAにおける関節破壊

「歳のせい」「疲れがたまっている」・・・と自己判断せずに、リウマチ専門医へご相談ください!