病変が起こりやすい関節
関節と罹患頻度
罹患頻度が高いほど、関節リウマチの症状が現れやすい関節という意味です。
手の指や手首から症状が現れる方は多いものの、肩やひざ、脊椎、足首などにも症状が出現する場合があります。
関節 |
罹患頻度(平均%) |
---|---|
手の指 第2、第3関節 |
91% |
手首の関節 |
78% |
肩の関節 |
65% |
ひざの関節 |
64% |
脊椎(頸椎) |
50% |
足首の関節 |
50% |
足の指の関節 |
43% |
ひじの関節 |
38% |
股関節 |
17% |
あごの関節 |
8% |
手指・手首の関節
手指・手首の関節は、リウマチが起こりやすい関節です。その中でも手指の第2、第3関節は特に症状が出やすい部分です。リウマチ患者さんの多くは、ここから病気がはじまります。
ひじ・ひざ・股などの大きな関節
手足の中小の関節が関節リウマチにおかされやすいものの、ひじ、ひざ、股などの比較的大きな関節に症状が出ることもまれではありません。大きな関節に病変が起こると、歩いたり、座ったりといった日常生活の動作が困難になってしまいます。
滑膜がある関節なら
どこでも起こりうる
リウマチは関節の中の「滑膜」と呼ばれる部分に炎症が起こる病気です。上記のようにリウマチの症状が出やすい関節はありますが、滑膜がある関節であればどこでも症状が出る可能性があります。全身には68個の関節があるので、それら全てをリウマチから守っていかなければなりません。
滑膜に炎症が起き、関節に傷がつき始めるのが、発症後1~2年といわれています。滑膜の炎症は進行すると元に戻すことはできません。
関節リウマチの初期症状は多彩で、日本人の我慢強い国民性により、限界まで我慢してしまうため、周りの方から、そして最も身近なご家族から”寝坊した”とか”怠惰だ”とか偏見の目で見られてしまうことも多いです。我慢してしまうため、受診までに時間が経ってしまうことも多いです。おかしいな?と感じたら、すぐに専門医を受診することが大切です。
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