経過の予測が困難だからこそ、早期治療を!
関節リウマチの治療を受けずに放っておくと、いったいどうなるでしょうか。
実は、関節リウマチの経過は「単周期型」「多周期型」「進行型」の3つのタイプに分かれると考えられています。
ですが、関節リウマチと診断された時点で、どのタイプに当てはまるのかを予測することは非常に困難です。
「単周期型」と思いこんで治療をしなかった人が本当は「進行型」で、病状が悪化してしまった、なんてことはあってはなりません!
そのため、関節リウマチと診断されたら、関節破壊が進行する前に早期に治療を開始することが大切です。
単周期型(約10%)
約10%の方は、発病して1~2年で自然に寛解(症状が治まった状態)します。
ただし、このようなケースはとても少ないと考えた方がよいでしょう。
多周期型(50~60%)
50~60%の方は、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に全身に症状が現れるようになります。進行のスピード、障害される関節の場所などは人によって異なります。
進行型(20~30%)
20~30%の方は病状がそのまま悪化し、急速に関節破壊が進行します。
関節リウマチを診断する時に、今後の経過を予測することは非常に困難です。しかし下記のような結果が重なっているケースは、重症化しやすいと考えられています。
重症化しやすいケース
●リウマトイド因子、抗CCP抗体が陽性
●CRP(炎症反応)の数値が高い
●X線検査で「骨びらん」がみられる
関節リウマチによる関節破壊は、発症して間もない時期から進行することが明らかになっています。いかに早く治療を開始するかが、関節を守れるかどうかの鍵となります。
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