関節リウマチの治療目標

治療目標をもつことが大切です。

寛解、そして完治を目指す

関節リウマチの治療における目標は、【寛解(かんかい)】です。

“寛解”とは 病気の症状がほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態を意味します。リウマチおいては3つの寛解、つまり炎症と自他覚症状の消失を意味する臨床的寛解、関節破壊の進行がほとんど止まることを意味する構造的寛解、身体機能の維持を意味する機能的寛解の導入を治療目標としています。

 

この目標が達成できれば、抗リウマチ薬を服用しながらではありますが、関節リウマチを罹患していることをほとんど自覚することなく日常生活を送ることが出来るようになります。また、なかには抗リウマチ薬の服用さえも休止し、治癒したと言える状態(完治)にまでになる患者さんもいらっしゃいます。

治療目標の設定について

リウマチ治療において、治療目標を設定するすることは極めて大切です。

 

治療目標は、客観的活動性指標(CDAI)を用いて、2.8以下が寛解となりますが、現在の痛み、腫れが良くなったら、あれをしたい、ああなりたい、当たり前のことを当たり前に行いたいなど、具体的な今後の目標は人それぞれです。

 

客観的活動性指標(CDAI)を用いた治療目標設定は言うまでもなく重要でありますが、その方その方の人生における目標達成(仕事、家事、学校、恋愛、結婚、妊娠、子育て、生活、趣味など)に、リウマチという病気が影響を与えないように治療を行うことが大切であります。このことは、リウマチという病に生きがいを奪われない、無限の可能性を奪われないことにつながると思います。

皆さんの治療目標が叶う治療方法を主治医の先生とよく相談されていかれてください!!