関節破壊は発症早期に進行する
かつて関節リウマチはゆっくり進行し、発症から10年以上が経過してから関節破壊が生じると考えられていました。しかし最近では、関節破壊の進行は発症後早期から急速に起こることが分かってきました。関節の腫れや痛みがひどくなくても、関節の内部では炎症が続き、関節破壊が進行していることもあります。
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関節リウマチでは発症から短期間のうちに関節破壊が急速に進行するため、早期に発見して、早期に治療する必要があります。適切な治療を行うことで関節破壊を防ぎ、関節の機能を維持して、日常生活や家事、仕事への影響を少なくすることができます。
関節破壊の進行度は
ステージⅠ~Ⅳに分かれる
関節破壊の進行の程度は4段階のステージに分類されます。
ステージⅠ(早期)はX線検査で骨・軟骨の破壊がない状態、ステージⅡ(中期)は軟骨が薄くなり、関節の隙間が狭くなっているが骨の破壊はない状態、ステージⅢ(進行期)は骨・軟骨に破壊が生じた状態、ステージⅣ(末期)は関節が破壊され、動かなくなってしまった状態です。
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ステージⅠ(初期)
骨・軟骨の破壊はみられないが滑膜が増殖している。
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ステージⅡ(中等期)
軟骨破壊により骨の間が狭くなる。
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ステージⅢ (高度進行期)
骨破壊が進む。
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ステージⅣ (末期)
関節が強直・固定してしまう。
関節リウマチの関節の変化
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関節リウマチの症状の進み方
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関節リウマチの進行度は、関節破壊の状態と日常生活の障害の状態で判断します。それぞれの症状をイラストと共に詳しく解説しています。
関節リウマチでは発症から短期間のうちに関節破壊が急速に進行するので、早期治療が大切になります。
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