骨粗しょう症

その症状、単なる加齢ではないかもしれません。

背中が曲がる・背が縮む原因の1つが骨粗しょう症

「最近、背中が曲がってきた・・・」「背が縮んだ気がする・・・」「腰が痛い・・・」
でもそれは、歳をとったせい。そう思っていませんか?

背中が曲がる、背が縮む、腰が痛いなどの症状は単なる加齢のせいではないかもしれません。

いくつか原因が考えられますが、大きな病気が隠れている可能性があるのです。
腰の痛みを感じる方もいますがそうでない場合もあるので、気づかずに過ごしている方とても多いのです。

 

背骨自体に原因がある場合
●骨粗しょう症による背骨の骨折(圧迫骨折)
●変形性脊椎症
●腰椎変形すべり症 など

 

神経に原因がある場合
●脊柱管狭窄症 など

 

筋肉に原因がある場合
●背中の筋肉の衰えにより背骨を支えきれなくなっている

骨がスカスカになる病気

これを読んでいるあなた、「転んだりしていないし、痛みはないから大丈夫。そんな大げさな病気じゃない」と思っていませんか?

 

骨粗しょう症によって骨がスカスカになると、自分の体重に背骨が耐え切れなくなって、気づかないうちに背骨がつぶれて「いつのまにか骨折」してしまうことがあります。

骨がスカスカになると、荷物を持ち上げる、尻もちをつくなどちょっとしたことで背骨がつぶれてしまいます(背骨の骨折)。

  • 健康な骨

    • 健康な骨
  • 骨粗しょう症の骨

    • 骨粗しょう症の骨

骨粗しょう症の治療:薬物療法

骨粗しょう症が原因で骨折したり、骨の密度が基準値以下の場合、骨粗しょう症治療薬による治療が必要です。

骨が壊れるのを防ぐ薬(骨吸収抑制薬)

  • ※下のイメージは横スクロールでご覧頂けます。

    骨が壊れるのを防ぐ薬(骨吸収抑制薬)の働き
薬剤分類名 特徴
ビスホスホネート薬 骨を壊す細胞の働きを抑えて、骨を壊れにくくします。

選択的エストロゲン受容体

モジュレーター(SERM)

骨に対して女性ホルモンと同様に作用し、骨のカルシウムが体内に溶け出すのを抑えます。
カルシトニン薬 痛みを和らげる作用と、骨のカルシウムが体内に溶け出すのを抑える作用があります。
女性ホルモン薬 骨のカルシウムが体内に溶け出すのを抑える作用があります。定期的な婦人科検診が必要です。
抗RANKLモノクローナル抗体 骨の成分を溶かす体内の働きを抑え、骨を壊れにくくします。

*参考・改変:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版、ライフサイエンス出版、2011より2014年6月現在

骨を作る薬(骨形成促進剤)

  • ※下のイメージは横スクロールでご覧頂けます。

    骨を作る薬(骨形成促進剤)の働き
薬剤分類名 特徴
ビスホスホネート薬 骨を壊す細胞の働きを抑えて、骨を壊れにくくします。

*参考・改変:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版、ライフサイエンス出版、2011より2014年6月現在

そのほかの薬

薬剤分類名 特徴
カルシウム薬 骨量の減少を予防します。カルシウム摂取量の少ない場合に投与します。
活性型ビタミンD3薬 腸からのカルシウム吸収を助け、骨を強くします。
ビタミンK2薬 骨が作られるのを助けます。

*参考・改変:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編:骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版、ライフサイエンス出版、2011より2014年6月現在

骨折チェッカー

このチェックシートは簡単に自己判断を行うものですが、その結果を保証するものではありません。専門医を受診される際の参考情報としてご利用いただけますが、確定診断は専門医のもとで受けてください。

 

以下のような症状がありますか?
□ 背中が曲がってきた
□ 身長が以前よりも2cm以上縮んだ
□ 洗濯物を高いところに干せなくなった
□ 高い棚に手が届かなくなった
□ 背中や腰に痛みがある
□ 歩きにくい
□ 転びやすい

 

その症状はいつくらいから続いていますか?
□ 数年前から

□ 数ヵ月前から

□ 数週間前から

□ それよりも最近

 

以前に骨折をしたことはありますか?
□ ある
□ ない

リウマチの方は、骨粗しょう症のリスクが高いので定期的にチェックしましょう。

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