リウマチと診断されたら

不治の病ではありません

以前、関節リウマチは「不治の病」や「かかったら一生治らない病」といわれていたため、マイナスのイメージを持たれる方が依然として大勢いらっしゃいます。以前は有効なお薬が存在しなかったため、どこで、どのような治療を施しても、治療経過は「不治の病」と表現されてしまうものでした。

しかし、現在は、メトトレキサートを中心とする薬物治療によって、寛解が現実のものとなっており、中には薬物をすべて中止しても寛解を維持できる方もいるほどとなっています。

 

リウマチという病によってご自身が描く人生に影響を受けてしまうことが、真の意味で疾病にかかってしまうことかもしれません。

患者さんの中には、「リウマチという病気であることを忘れて生活してしまっている」と表現される方が大勢いらっしゃいます。現在のリウマチ治療において、発症早期のリウマチの方は「リウマチで何かをあきらめなければいけないことは、ない」と思われてください!

ご自分を責めないでください

よく、リウマチになった原因は何でしょうか?というご質問をいただきます。

リウマチを含めた膠原病・自己免疫疾患は、遺伝的素因と環境因子が複雑に絡み合って発症する病気です。ご自身が、ご両親が何も悪いことをしていないのに発症してしまうのが、リウマチであり、膠原病・自己免疫疾患です。

 

原因が何なのか、不安で、悩んでしまわれる方が多くいらっしゃいます。しかし、原因は明らかでなくても、病状をコントロールできるよい治療薬が多く存在しておりますので、起こった原因を追究されるより、現在・これからを見据えて、よりよい治療を行っていかれてください。

ガイドラインに沿った治療を

当院で行っているリウマチ診療は、何も特別なことはなく、現在のリウマチガイドラインに沿った治療方針です。

治療の基本理念は、必要最小量の薬剤で、寛解を目指した治療を行っていくことです。また、使用していれば骨粗しょう症などさまざまな副作用を引き起こすステロイドについては、減量~中止を目指していくことです。

ご家族・周りの方の理解

家族にリウマチのつらさを理解してもらえない、というご相談は多いです。一見すると、「リウマチは怠惰病」とも表現されてしまうことがあるくらい、誤解されています。リウマチによるこわばり、腫れ、痛みは、たとえご家族でも本当の意味で理解してもらうのは難しいかもしれません。

ご家族にご病気についてきちんと認識して頂き、ご病状・これからの展望を把握していただくことが極めて大切だと考えています。そのためには、どんなにお忙しくても一緒に受診して頂き、主治医の先生よりご病気について説明して頂き、ご病気をご家族で克服して頂ける環境作りをして頂くことが望ましいです。

 

また、お仕事の継続を悩まれる方もいらっしゃいます。お仕事を継続するためには、ご本人の治療だけでなく、職場の理解も必要になることがあります。会社の理解を得るためには、リウマチの現状について、診断書という形で、細かく知って頂き、その方が働き続けられるような職場環境も必要であると考えています。

 

周りの方、ご家族の方と一緒にリウマチという病気を真の意味で克服し、乗り越えていかれることを心より応援し、私たちは寄り添って参りたいと思います。

診療は患者さんのものであり、主人公は患者さんです。