必ず遺伝するわけではない
家系調査では、関節リウマチの方の3親等以内は関節リウマチを発症する率は高く33.9%という報告があります。
また、一卵性双生児の一方が関節リウマチであった場合には15~30%の確率でもう一人もリウマチであり、さらに、二卵性双生児では7%程度と言われています。
遺伝子が同じでも100%発症するわけではありません。関節リウマチは、遺伝とまったく無関係というわけではありませんが、さまざまな環境因子が関係して発症しているといえます。
早期診断・治療の重要性を伝えられる
お子さんが関節リウマチを発症しないか、不安になることもあるかと思います。
ですが、私は患者さんにいつもこのようにお伝えしています。
「お子さんは関節リウマチの早期診断・治療の重要性を早くから知ることができ、もし、疑わしい症状が現れた時には、早期にリウマチ専門医にかかり、診断・治療を受けられる可能性が(関節リウマチを知らない人よりも)高いのです。」
ご自身が関節リウマチだからこそ“関節リウマチは、発症早期に適切な治療を開始すれば、寛解に到達できる病気”ということをお子さんに教えることができる、そんな風に前向きに考えていただきたいと思います。
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