MTXは葉酸代謝拮抗薬
メトトレキサート(MTX)は、関節リウマチの治療においてアンカードラッグとして欠かせない薬です。MTXは「葉酸代謝拮抗薬」であり、葉酸の体内での働きを抑制しています。
そして葉酸は食品中にも含まれている栄養素の1つでもあります。
食品中の葉酸は、
あまり気にしなくてよい
平均的な日本人の食事であれば、葉酸摂取量は1日あたり250~300μgほどです。
MTXの副作用を減弱するために服用する葉酸製剤には5 mgの葉酸が含まれているので、食品で摂取する葉酸の量は、葉酸製剤の数10分の1ということになります。このレベルの摂取量であれば、MTXの治療効果に影響を与えることは少ないといえます。
葉酸サプリの摂取はさけること
枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリーなどは葉酸が多く含まれている野菜ですが、可食部100gあたりの葉酸は70~200μg程であり、茹でることで半減します。そのため葉物野菜などの摂取に神経質になる必要はありません。
レバーは、可食部100gあたり800~1000μgと葉酸含有量が多いため、過剰に摂取することは避けましょう。
また、葉酸サプリメントも葉酸含有量が多いためMTX服用中は摂取しないようにしましょう。
関節リウマチだからといって特別な食事療法はありません。
バランスのよい食事を楽しみましょう!
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