以前は「慢性関節リウマチ」が
正式名称だった

関節リウマチの国際的な正式病名は、“Rheumatoid Arthritis”といいます。
正式に用いられるようになったのは、英国で1924年、米国で1941年からです。
日本では、1957年に日本リウマチ協会(現在の日本リウマチ学会)が設立され、1962年に”慢性関節リウマチ”を病名として正式に採用しました。以来、40年もの間、慢性関節リウマチという名が使われておりました。

2004年「慢性」が外れる

病名が変更になったのは、2004年4月。日本リウマチ学会は、”関節リウマチ”と名を変えることを達成されました。
病名の変更に当たって、リウマチ学会では、慢性関節リウマチという病名に対し、

国際的な病名である”Rheumatoid Arthritis”には、”慢性”という概念は存在せず、急性な経過を辿ることもある
慢性という言葉が患者さんに与える精神的ダメージが大きく、早期診断・早期治療によって、発症早期に寛解に到達される方々が大勢いらっしゃる
ことを勘案し、
慢性関節リウマチは、

日本独特の用語である

早期発見・早期治療が重要視されている今、不治の病のような不安を招く病名は適当でない

ということが”慢性”を外す理由になりました。

現在の関節リウマチ診療の進歩は、治癒も期待できるほどとなっております。しかし、未だに”一度かかると一生治らない病気”と誤解されることが多い病気であります。
病名変更に込めたれた、“リウマチを慢性化させず、何とか治癒させたい”という願い・想いを忘れてはなりません!!

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