関節リウマチでは、骨粗しょう症を合併しやすくなるので、骨粗しょう症を予防する栄養素を食事からとるようにしましょう。
カルシウムとビタミンDといっしょに摂取することがポイントです!
カルシウムとビタミンD
カルシウムは骨や歯をつくる材料になる栄養素で、骨を丈夫に保つためにはカルシウムを含む食品を摂取することが大切です。同時に、カルシウムを骨に沈着させるためには、運動によって骨に刺激を加えたり、太陽の光を浴びることが必要になります。
関節リウマチになると、どうしても運動量が低下し、外に出る機会が少なくなりがちです。さらに、治療のために服用するステロイド薬には、カルシウムの吸収を抑えたり、尿といっしょに排出する作用があるため、骨粗しょう症が起こりやすくなります。
そのため、関節リウマチの方はカルシウムを豊富に含む食べ物を、カルシウムの吸収を助けるビタミンDと一緒にとることが重要です。
カルシウムを多く含む食品
女性のカルシウム1日所要量は600㎎ですが、骨にカルシムを蓄えようとすると約1,000㎎は必要になります。
カルシウムを含む食べ物は、牛乳や乳製品、小魚、小松菜などの緑黄色野菜ですが、腸での吸収率は食品によって違いがあります。牛乳は約50%、小魚は約30%、野菜は約18%です。牛乳に含まれるたんぱく質は、腸で吸収される時にカルシウムの吸収を助ける物質をつくるためカルシウムの吸収が優れています。
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ビタミンDを多く含む食品
まいわし、かわはぎ、さけ、かつお、にしん、さんま、うなぎ、あんこう などがビタミンDを多く含む食品です。
小魚にはたんぱく質やビタミンDが含まれているため、やはりカルシウムの吸収を助けます。
野菜のカルシウム吸収率を上げるには、タンパク質やビタミンDといっしょに調理するようにしましょう。
何よりも、食事を楽しむことを大切にしていただきたいと思います。
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