仕事を継続するための治療戦略を立てます
「仕事」は治療法を検討する上で重要なファクター
当院では、お仕事は治療法を検討する上で重要なファクターと考え、診察時に、職業、業務内容そして業務のきつさについても詳しく伺い、仕事を継続するためにはどのような治療戦略が望ましいかを検討いたします。
働いている方にとって、リウマチによるこわばりや関節の痛みは耐え難いもので、罹患する前と同等の仕事をするのは厳しいかもしれません。しかし、現在のMTX(メトトレキサート)を中心とした治療を行い、必要があれば早期から生物学的製剤の治療介入によって、仕事を続けられる方の割合は増えてきております。
もちろん、このような治療戦略があったとしても、治療介入が遅れてしまえば、休業・廃業・退職を余儀なくされてしまうかもしれません。ぜひ、早期にリウマチ専門医にご相談いただきたいと思います。
休業・廃業・退職ゼロのために
お仕事を継続するためには、ご本人の治療だけでなく、職場の理解も必要になることがあります。会社の理解を得るためには、リウマチの現状について、診断書という形で、細かく知って頂き、その方が働き続けられるような職場環境も必要であると考えています。
リウマチによる休業・廃業・退職ゼロを実現するためには、まだまだ超えなければならないハードルは数多く存在しますが、
●寛解を目指した適切な早期治療介入
●職場の理解
●仕事を休まずに通院・治療可能な状況をつくる
などひとつひとつ課題をクリアし、その実現に向けて取り組んでまいります。
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※下のイメージは横スクロールでご覧頂けます。
リウマチが職業生活に与えた影響は?
エピソード
お孫さんの面倒をみてあげられる
当院で治療が始まり2か月が経った60歳台女性、その旦那さんから心が震えるお話を頂きました。すべての関節が痛むため、2か月前当院を受診されたその方には、近くに住む娘さん、そして二人のお孫さんがいらっしゃいました。
二人のお孫さんを預かってあげられれば、娘さんは職場復帰出来るのですが、お母さんの全身関節痛のため、娘さんは職場復帰をほぼ諦めておりました。
当院での点滴治療が始まり、すみやかに関節痛から解放されました。不自由なく生活ができるので、お孫さんの面倒も苦痛なく見れるようになり、娘さんの職場復帰が叶いました!!
その方は、“私が孫の面倒を見て、娘さんが生産性を失わない生活を絶対させてあげたい”と心に決め、当院でのリウマチ治療に取り組まれたそうです。
真の「リウマチによる休職・退職・廃業ゼロ」とは、患者さんご本人だけでなく、ご家族・周りの方々を含めたものだと感じています。
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