抗CCP抗体陽性早期関節炎に対するMTX治療は、リウマチ進展予防効果がある
2015年06月18日 治療戦略
早期関節炎の方に対して行われた【PROMPT試験】は、抗CCP抗体陽性に対する早期治療介入の重要性、MTX治療によるリウマチ進展予防効果を示しました。
1987年ACRリウマチ分類基準を満たさない発症2年以内の診断未確定関節炎の方を①MTX治療群(n=55)、②placebo治療群(n=55)に割り付けし、リウマチと確定診断された割合、関節破壊の進展度を評価しました。
【結果】
30ヶ月後にリウマチの分類基準を満たした割合は、①40%、②53%で明らかな有意差は認めず、関節破壊の進展度も明らかな差を認めませんでした。
しかし、抗CCP抗体陽性のみでサブ解析を行ったところ、MTX治療介入によりリウマチへの進展を予防し、関節破壊の進展も抑制しておりました。