創立55年目を迎えたリウマチ友の会について
2015年06月03日 治療戦略
【公益社団法人 リウマチ友の会】は、当時難病であったリウマチの長期の療養の中で精神的、経済的、社会的に多くの問題を抱えた患者さん同士が、【リウマチに関する正しい知識を広め、リウマチ対策の確立と推進を図り、リウマチ性疾患を有する方の福祉の向上に努める】という目的をもって55年前に発足しました。
日本でMTXが使用でき、生物学的製剤が登場し、寛解という明確な治療目標を共有することができるまで、確立したリウマチ治療法は存在せず、地域、医療機関や医師で、治療方法はまちまちの状況でした。そんな中、リウマチ友の会を通じて、患者さん方が知識を共有でき、よい先生、よい医療機関を受診できるきっかけになった方々が数多くいらっしゃいました。
この寛解、その先の治癒・完治という治療目標が定まった現代だからこそ、私はリウマチ友の会の重要性を感じております。リウマチ友の会できちんと勉強された方々が、近隣の市民の方や身内の方がリウマチの疑いがあるかもよ?とお伝え頂き、よい医療機関への受診をおすすめ下さることによって、地域格差のない、日本国民全体で、リウマチを克服することが出来る可能性を私は信じております。
今は、ステロイドを漫然と内服し続ける時代ではありませんし、「なんとなく良いですよ」という医師の主観的な評価がなされる時代でもありません。
湯川リウマチ内科クリニックには、リウマチ友の会の入会案内を設置させて頂いておりますので、ご不明な点がありましたら、何なりとご相談ください。