関節リウマチ診療ガイドライン2014″RA治療目標/方針/原則”
2017年02月15日 治療戦略
現在の関節リウマチ診療は、
関節リウマチ診療ガイドライン2014【一般社団法人日本リウマチ学会編集】に基づいて行われています。
【RA治療目標/方針/原則】
【治療目標】
臨床症状の改善のみならず、関節破壊の抑制を介して長期予後の改善、特に身体機能障害の防止と生命予後の改善を目指す。
【治療方針】
・関節炎をできるだけ速やかに鎮静化させて寛解に導入し、寛解を長期間維持する。
・合併病態の適切な管理と薬剤の適正使用によって有害事象の発現を予防あるいは低減し、もしも生じた場合には適切に対応する。
・関節破壊に起因する機能障害を生じた場合には、適切な外科的処置を検討する。
・最新の医療情報の習得に努め、日常診療に最大限適用する。
・治療法の選択には患者と情報を共有し、協働的意思決定(shared decision making)を行う。
・RA診療は最善のケアを目指すものであり、患者とリウマチ専門医の協働的意思決定に基づく。
・リウマチ専門医はRA患者のケアを行うスペシャリストである。
・RA治療は個人的、社会的、医療費的に大きな負担を生ずるものであり、リウマチ専門医はこれらすべてを勘案して治療に当たらねばならない。
関節リウマチ診療ガイドラインに基づく適切なリウマチ治療が、関節破壊ゼロ、医療機関格差ゼロ、リウマチによる休業・廃業ゼロにはかかせません!!