オレンシアとアクテムラの有効性の比較【ランダム化比較試験(プロペンシティスコアマッチング法)】
2016年08月11日 治療戦略
現在、TNF阻害療法6種類に加え、オレンシア、アクテムラの8種類の生物学的製剤が使用可能となっております。
プロペンシティスコアマッチング法を用いたランダム化比較試験によるオレンシアとアクテムラの有効性の比較が、ARDというインパクトファクター(IF)12.384有する一流雑誌に掲載されておりますので、ご紹介します。
【CDAI改善の予測因子】
オレンシア;RF高値、SDAI低値
アクテムラ;生物学的製剤未使用、HAQ-DI低値
【HAQ-DI改善の予測因子】
オレンシア;罹病期間が短期、HAQ-DI低値
アクテムラ;罹病期間が短期、HAQ-DI低値
オレンシア、アクテムラはどちらも極めて有効性の高い薬であり、それらを最大限の効果が得られるよう適正使用していくことが大切であることが伺えます。
Ann Rheum Dis. 2016 Jul;75(7):1321-7. Kubo S,et al.
Comparison of the efficacies of abatacept and tocilizumab in patients with rheumatoid arthritis by propensity score matching.