リウマチ治療にとって重要な服薬遵守率と服薬継続率

2016年05月29日 治療戦略

どんなに良い薬でも患者さんがきちんと服薬し、きちんと注射して頂かなければ、まったく意味がありません。

 

このような背景の中、メトトレキサート(MTX)+エンブレル(MTX+生物学的製剤)治療とMTX+ヒドロキシクロロキン(日本では保険収載されていません)+アザルフィジン(3剤内服)治療で服薬遵守率と服薬継続率が比較されました。

 

MTX+エンブレル治療では27.9%、3剤内服治療では18.2%の服薬遵守率で、MTX+エンブレル治療での服薬遵守率が有意に高い結果でした。

 

また、MTX+エンブレル治療では29.4%、3剤内服治療では23.2%の服薬継続率で、MTX+エンブレル治療での服薬継続率が有意に高い結果でした。

 

リウマチ治療にとって、患者さんの服薬遵守と服薬継続は極めて重要な要素です。
3剤のリウマチ治療薬を一日も欠かさず毎日服薬することの大変さ、またはその治療薬の治療効果など、服薬遵守や服薬継続に影響を与えるものと考えられます。

 

リウマチ治療の大原則は、患者さんが治療目標達成のために、必要最小限の治療薬で、治療を行って頂くことです。

 

今服薬されている、今使われている治療薬について、しっかりその意味、その意義を把握されて、治療を行っていかれてください!!