オレンシアはACPA(抗CCP抗体)を正常化し、それは高い治療反応と関連性がある【AVERT試験】

2015年08月02日 治療戦略

AVERT 試験で得られたサブ解析から、さまざまなタイプのACPAに対するオレンシア+MTX併用療法の効果、そして臨床的反応との関係を評価しました。

 

これらのデータから、試験開始時にIgM抗体型ACPAが陽性であった患者群では、同抗体が陰性であった患者群に比べ、オレンシア+MTX 併用療法がより高い臨床的有効性を持つことが示唆されました。同時に、時間の経過とともにセロコンバージョン(ACPA陽性から陰性への転換)が認められた患者群では、転換が認められなかった患者群に比べ、オレンシア+MTX 併用療法がより高い臨床的有効性を持つことも示唆されました(それぞれ群の61.5%、 41.2%がBoolean基準による寛解を達成)。つまり、これらのデータから、ACPA に対する効果がRA患者に対する臨床ベネフィットと関連していることが示唆されています。

 

オランダのライデン大学メディカルセンターのT.W.J. ホイジンガ氏(Huizinga, M.D., PhD)は次のように述べています。「これらのデータは、自己免疫の高活性化と自己抗体の存在を特徴とする早期RAにおいて生物学的療法がACPAに影響を及ぼす可能性があることを初めて示したデータの一つです。これらの所見は、こうした生物学的反応の指標が疾病の定義と治療法管理において果たしうる役割について、さらなる知見を提供します」と。