私が考えるチーム医療について①
2015年06月09日 より良い医療機関になるために
医療機関では、医師、看護師、薬剤師、クラーク、受付・事務をはじめ多くの職種が働いています。
湯川リウマチ内科クリニックを開院するに当たり私にはひとつの信念がありました。それは、【私はクリニックのチームの一員に過ぎず、ここで働く全てのスタッフの意識をこのクリニックがこの地域に必要とされる存在になるための、なろうとする努力をチームとしてし続けていく】という事でした。
来院された方に対し、まずお会いするのが受付・事務、そして看護師、その後医師の診察があり、検査があれば看護師、薬の処方があれば薬剤師、そして最後に受付・事務による会計まで、ひとりの方に対し様々な職種が関わらせて頂きます。
みなそれぞれの役割があり、その任務を全うし、次の職種にバトンをタッチしていきます。その時に大切なのが、ひとりの方を中心としてお互いが連携していくことであり、これこそがチーム治療であると私は考えます。1クリニックで、まず一つの小さなチーム医療を実践し、それを近隣の医療機関、総合病院や大学病院を含め地域で連携して行っていくのが医療連携であると思います。
どこかひとつの職種で異なる方向を見てしまっていては、このチーム医療、医療連携は崩れてしまいます。ここで大切なのは、まずみなが同じ方向を見ること、次に、その方向に向かうためのそれぞれの技量を切磋琢磨して磨いていくことであると私は考えます。
また、薬剤については、各製薬会社のMRさんが、その薬についての安全性・有効性・最新知見を、また実際にその製品を気持ちを込めてお届け下さるSUZUKEN:湊さん、アルフレッサ:池田さん、検査については、検体検査を扱う保健科学:清水さんなどが医療機関のチームの一員として、通院される方々が良くなることを願い、それぞれの役割を果たしてくれています。常に感謝、時に叱咤激励させて頂いています。
当院では開院前に私も含め全職員に対し接遇研修を行い、何故接遇がクリニックに必要なのか、私たちはそれぞれどのような役割を担っているのか、から始まり、少しづつ切磋琢磨し、チームとして機能出来るように試みております。まだまだ生まれたてのクリニックで、まだまだ勉強していかなければならないことばかりですが、初心を忘れることなく、ひとりの来院された方を中心としたチーム医療を実践していきたいと思います。
今後も定期的に接遇研修を行い、それぞれに足りないところ、さらに伸ばしていったら良い所をチェックしていきたいと思います。