日本で開発された初の生物学的IL-6阻害剤【アクテムラ】②MTXを使用できないbioは?【ADACTA試験】

2015年06月10日 新しい治療法

TNF阻害剤が全般的にMTX併用にて、それぞれが持つポテンシャルが最大限発揮されるのに対し、アクテムラは、MTX非併用(単独投与)においても、MTX単独治療より極めて有効であることが示されています【SATORI試験】

 

【ACT-RAY試験】や【SURPRISE試験】で、アクテムラ単剤治療は、MTX併用治療と遜色ないことが示され、ただ関節破壊抑制効果は、MTX併用の方がやや良好であり、MTX併用による+α効果は期待できるとされています。

 

アンカードラッグであるMTXを使用できない活動性が高いリウマチの方に対し、どの薬剤が良いか紐解く試験として、【ADACTA試験】があります。

 

【ADACTA試験】 アクテムラ単独治療とヒュミラ単独治療で比較すると、アクテムラ単独治療の方が有効性が高いことが示され、単剤であればアクテムラはTNF阻害剤よりも有効性が高いことが示されました。  

 

ヒュミラについても、きちんとMTX治療を行えれば、ヒュミラフリーも可能な極めて有効性の高い薬剤であることは疑う余地はありません。  

そのため、アクテムラはTNF阻害剤と並んで生物学的製剤の第一選択薬として推奨され、MTXが併用できない場合には、特にアクテムラが推奨されております。