ステロイドの功罪について2
2015年06月10日 ステロイド
ステロイドは、疾患によってはその投与によって疾患活動性が抑えられ、通常に近い生活を送れ、今でも重要な治療薬であることには疑う余地はありません。ただ、それら疾患についても、リウマチのようにステロイドにとって代われる薬剤が登場すれば、今後使用される頻度が減ることが望まれているのも確かです。
リウマチに対するステロイドの使用は、①症状が極めて高く、MTXや生物学的製剤などの効果発現までの期間限定、②妊娠・授乳中など他の薬剤を使用できない期間限定といった、その使用期間が決まって使われる使用であるはずです。
私の患者さんで、もうずっと長年この薬(ステロイド)を飲んでいるので安心といわれているご年配の方にも、ステロイドの薬効・副作用についてお話すると、初めて知りましたと、極力ステロイドを減らし、中止していきたいと思われ、実際中止することが出来ました。
30~50歳とお若い女性に多いリウマチですから、たとえステロイドを一時的に飲むことはあっても、漫然と内服し骨粗しょう症をはじめとする副作用に悩まされてはいけません!!!