リウマチの疾患活動性評価は?臨床的寛解は?

2015年05月20日 寛解

診察時における現在のリウマチ活動性評価は、以前の「なんとなく良い」とか「大体大丈夫」などといったあいまいなものではありません。 糖尿病におけるHbA1cや高血圧における血圧数値のように、明確な数値として疾患活動性の数値目標が定められています。

DAS28、SDAI、CDAIにて、疾患活動性を評価しています。

 

【項目】

①DAS28(腫脹関節数、圧痛関節数、患者全般評価、急性期反応物質)

②SDAI(腫脹関節数、圧痛関節数、医師全般評価、患者全般評価、急性期反応物質)

③CDAI(腫脹関節数、圧痛関節数、医師全般評価、患者全般評価)

 

【総合的疾患活動性指標】

①DAS28・・・・・・・寛解<2.6   低疾患活動性(LDA)≦3.2   中疾患活動性(MDA)≦5.1

②SDAI・・・・・・・・寛解≦3.3  低疾患活動性(LDA)≦11    中疾患活動性(MDA)≦26

③CDAI・・・・・・・・寛解≦2.8  低疾患活動性(LDA)≦10    中疾患活動性(MDA)≦22

 

すなわち、臨床的寛解】とは、DAS28<2.6、SDAI≦3.3、 CDAI≦2.8の状態を言います。

この数値は、診察時には常に主治医に確認し、現在の疾患活動性を把握するようにされてください。

繰り返しになりますが、今は以前の「なんとなく良い」とか「大体大丈夫」などといったあいまいなものではありません。