リウマチの原因は?3
2015年06月01日 原因
リウマチは遺伝因子、環境因子などの複数の因子が複雑に絡み合って発症するとされております。
【環境因子】
リウマチ発症に関する環境因子は未だ不明な点が多いですが、これまで様々な報告がされています。その中で最も科学的根拠が高いものは、喫煙です。 リウマチ因子(RF)陽性は、喫煙との関連を認め、喫煙歴がある、または現在喫煙している方では、男性で2~3倍、女性で1.2~1.3倍の発症率となることが報告されています。
また、女性ホルモンとの関連も報告され、初経の早い女性は、RF陽性のリウマチの発症率が高く、経口避妊薬の使用や閉経後のエストロゲンの使用がリウマチの発症を低下させるとの報告があります。妊娠中は発症が70%減少し、出産後3ヵ月間は5倍に発症率が増加するという報告もあります。
食べ物の関与については確定的なものはありませんが、適量のアルコール摂取は発症リスクを低下させ、コーヒー接種が逆に発症リスクを増加させるとの報告もあります。 その他、歯周病菌の1つであるPorphyromonas gingivalisやヒトパルボウイルスB19、ヒトT細胞白血病ウイルスの関与も知られております。