リウマチの原因は?1
2015年05月19日 原因
人のからだには、細菌やウイルスなどの外敵からからだを守るしくみ(免疫)があります。このしくみに異常を来し、関節を守る組織や骨、軟骨を外敵とみなして攻撃し、壊してしまうのがリウマチです。
こうした病気は”自己免疫疾患”とよばれ、体質的にかかりやすい人が何らかの原因によって発症すると考えられています。その原因は、明白にはまだよくわかっていません。
細菌やウイルスの感染、過労やストレス、喫煙、出産やけがなどをきっかけに発症することがあります。また、リウマチが家系内で発症することもありますが、一般にそれほど強い遺伝性はありません。
このようにリウマチをはじめとする自己免疫疾患は、はっきりとした原因がないのにもかかわらず罹ってしまい、原因が不明であるため、これまでは難治性でありました。しかしリウマチ治療にパラダイムシフトをもたらした生物学的製剤(極めて有効である)は、依然原因不明であるリウマチにおける重要な治療ターゲットが、TNFやIL-6といったサイトカインであることを示してくれ、リウマチ病態を紐解くヒントを与えてくれています。