ドラッグフリー寛解を目指して

2015年08月05日 治療戦略

リウマチ治療において、最も重要であるのは、適切に診断し、適切に治療を行うことでありますが、それと同等に重要であることは、活動性を適切に評価することであります。

 

この疾患活動性評価で、低疾患活動性あるいは寛解を維持していた場合、治療戦略として薬剤減量~中止を試みることが可能であります。

 

実際、罹病期間3年、ACPA(抗CCP抗体)51.6、stageⅡの診断時高疾患活動性であった方で、MTX+生物学的製剤治療を1年間行うことによって、寛解達成・維持し、生物学的製剤をまず中止をtryしました。

 

その後、半年間寛解を維持しておりましたので、MTXを毎月1mgづつ減量を試みて、最終的に全ての薬剤を中止し、現在関節エコーも含め慎重に経過観察しております。今後も再燃を認めることなくぜひとも経過して頂きたいと切に願っております。

 

このドラッグフリーを一人でも多くの方々に達成できますよう最新の知見を収集し、実践して参りたいと思います。