診療は患者さんのものであり、主人公は患者さんです!!
2016年05月11日 より良い医療機関になるために
リウマチ診療は、寛解を目指せるようになった現在でも依然患者さんは定期的な通院をしなくてはなりません。
定期的な通院をしていく上で最も大切なことは、毎回毎回の診療によって、ご自身の病状・現状が分かるだけでなく、日々の不安や悩みが解消され、安心して診察・診療を終えられることだと思います。希望を持って、帰宅できることだと思います。
当院を初めて受診された方々から、 これまでの医療機関で、
“先生からもう手のつけようがないとさじを投げられた”とか、
“今まで先生からゆっくり治療について、今後についてお話されたことがないとか”、
“治療選択肢について説明されることなく、一方的に治療法が決まっていく”とか、
“質問したくても質問できずに、いつも不安のまま診療が終わってしまう”とか、
“1時間以上待つのは当然で、だれからも”待たせて申し訳ない”という態度、発言がない”とか、
さまざまなお話を伺います。
このようなお話を伺う度に、そのような状況で通院されていたことに想いを馳せると悲しくなります。これらのお話では、診療の主人公が医師であり、医療機関となってしまっています。
しかし、診療は患者さんのものであり、主人公は患者さんです。医療機関で働く医師を含めた全スタッフは、心を込めて患者さんを中心とした科学的根拠に基づいた(EBM)医療を提供する必要があります。医療機関で働く全スタッフは、”自分が患者さんだったら”という見地に立って、相手を思いやり、相手の不安をおしはかり、言動・行動しなければなりません。
リウマチ診療を受けられているすべての方々が、安心して、希望を持って通院・帰宅できることを心より願っております。