T細胞の活性化を抑制する世界初の生物学的製剤【オレンシア】②オレンシアフリーの可能性【ORION試験】

2015年06月11日 新しい治療法

T細胞の活性化を抑制する世界初の生物学的製剤であるオレンシアですが、投与方法についても①4週間ごとの30分間点滴あるいは②1週間ごとの皮下注射があり、どちらでオレンシアを投与しても同等の効果が得られることが証明されており【ACQUIRE試験】、ライフスタイルに合わせた投与が可能です。

 

TNF阻害剤、IL-6阻害剤と同様にオレンシアについてもオレンシアフリーについての可能性が示唆されております。

 

【ORION試験】

・MTX+オレンシア治療にて、DAS28CRP<2.3を達成した方々を、

①オレンシア中止群と ②オレンシア継続群で割り付け、52週目に観察。  

 

結果

オレンシア中止群①で41.2%寛解を維持、オレンシア継続群②で64.7%寛解を継続

年間関節破壊進行度は、①0.80、②0.32と有意差を認めず

・52週での構造的寛解達成率は、①64.7%、②70.6%と同等

 

オレンシアについてもこのような素晴らしいオレンシアフリーの可能性が示唆され、TNF阻害剤、IL-6阻害剤を含め、大きく分け3種類の効果的な生物学的製剤を使用できる今、その先にあるドラッグフリーを目指した治療戦略が期待されております。