リウマチ治療開始前のチェック事項【B、C型肝炎】
2015年06月21日 検査
MTXや生物学的製剤をはじめとする寛解・治癒を目指したリウマチ治療を行う際に、まず安全性に充分留意し、その投与の適否を検討しなければなりません。
その一つが、B型肝炎、C型肝炎です。
MTXや生物学的製剤をはじめとするリウマチ治療において、
①B型肝炎の再活性化
②C型肝炎の増悪
の可能性があるため、
●HBs抗原の有無
(陽性→B型肝炎の治療が必要、陰性→HBs抗体、HBc抗体チェックし、陽性なら→定期的にHBV-DNA測定)
●HCV抗体の有無
B型肝炎のこれら抗体をチェックし、HBVの既感染かどうかを判断しています。
現在、MTXや生物学的製剤治療中の方も、ご自身がHBV既感染かどうか、そうであれば定期的にHBV-DNAを測定されているか、を確認されることは、治療効果が効いているのと同等に重要であります。