リウマチ・膠原病は全身性炎症性疾患~だるい・倦怠感・こむら返りはありませんか?~

2017年03月22日 勇気・希望

~だるい・倦怠感・こむら返りはありませんか?~   リウマチ・膠原病は全身性炎症性疾患です。  

リウマチ・膠原病の共通する症状として、だるい・倦怠感・貧血・こむら返りなどがありますが、これはカルニチン欠乏症と共通する症状です。  

 

【リウマチ・膠原病は全身性炎症性疾患としての特徴】

1.関節リウマチ(RA)は、本邦で80万人の患者が存在する頻度が高いリウマチ性疾患である。

2.RAにおける全身倦怠感の合併頻度は約80%と言われている。

3.シェーグレン症候群(SS)は、30~60万人以上が罹患するリウマチ性疾患である。

4.SSにおける全身倦怠感の原因は、炎症のよるもの、唾液減少や萎縮性胃炎による栄養の吸収障害、抑うつ気分などの精神症状があいまって出現している。

5.SS 患者会のSS100人の訴えでは、主訴である口が渇く(90%)の次に疲れ易い(82%)であり、涙がでない(74%)よりもむしろ高頻度である。

6.線維筋痛症(FM)は、200万人の患者が存在し、全身倦怠感は、90.9%と非常に高率であり、全身痛の91.7%と同等の症状である。

 

⇒RA、SS、FMなど膠原病に伴う全身倦怠感は、原疾患の治療に伴い改善するものもあれば、原疾患がコントロールされても残存するものがあります。 全身倦怠感の早期改善が、原疾患の治療コントロール・継続に良い影響を与えると考えられています。       

リウマチ、シェーグレン症候群、線維筋痛症に伴う倦怠感、だるさ、こむら返りには、カルニチン欠乏症を合併していることがあり、カルニチン補充によって、このような症状が速やかに消失し、生活の質が向上される方々がいらっしゃいます。

カルニチンは食事性であり、薬物ではないので、ほとんど副作用の存在しないもので、このようなきつい症状が改善できるのであれば、患者さんにとって、有益性の高い治療戦略と考えられます。  

 

現在、全身炎症性疾患に伴う倦怠感、こむら返りを伴うカルニチン欠乏症に対し、エルカルチン1000~3000mgが保険適応となっているため、保険診療にて服薬することが可能となっております。   だるい・倦怠感・こむら返りは、生活の質を著しく落とすきつい症状です。仕事が出来なくなる前に、家事ができなくなる前に、主治医の先生にご相談されてみてください!!