リウマチでどうして関節が壊されるの?
2017年05月13日 1年を安全に過ごすために
リウマチは、進行すると関節、骨が壊されてしまう病気ですが、リウマチの本体は、”慢性持続性滑膜炎“です。
滑膜が病気の首座であるのに、どうして骨が壊されてしまうのでしょうか?
これには、滑膜の炎症によって多量に生産されるTNF-αやIL-6などといった炎症性サイトカインがかかわります。
骨は本来、骨を削りとる破骨細胞と骨を造る造骨細胞とがバランスよく働き、骨形成と骨吸収(破壊)を繰り返しながら、新旧を入れ替えることで、”骨の質“を維持しております。
しかし、炎症性サイトカインは、破骨細胞だけを活性化してしまうので、形成と吸収のバランスが崩れ、破壊だけが進んでしまうのです。これが、関節、骨の破壊のメカニズムです。