TNF5剤目であるローディング可能なペグ化皮下注射TNF阻害剤【シムジア】②治療早期より高い寛解導入率を証明【C-OPERA試験】

2015年06月30日 新しい治療法

【早期リウマチ治療に新たな選択肢 シムジアが初期治療から使用可能に】

シムジアの適応は、これまで「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(RA)」に限られていましたが、先月5月に取得された追加効能承認により、関節破壊の進行が速いと予測されるリウマチの方に関しては、抗リウマチ薬による治療歴がない場合でも使用できるようになりました。

 

発症1年以内で抗CCP抗体が陽性かつリウマトイド因子陽性または骨びらんがある日本人のリウマチの方を対象としたC-OPERA試験】において、MTX単独群と比較してMTX+シムジア群は有意に関節破壊抑制効果が高いことが示されました。

また、MTX+シムジア群では、SDAI寛解率が24週時点で48.4%、52週時点で57.9を示しました。

 

リウマチの関節破壊はとくに発症後2年間で急速に進行するため、この時期にしっかり治療を行うことが重要であると言われていますが、発症早期からMTXとシムジアを併用することで、関節破壊の抑制や、きわめて高い確率で寛解誘導が可能になると考えられます。

リウマチは早期診断、早期治療によって、健康で、日常生活に支障のない人生を送ることが可能です。

さらにその先にバイオフリー(バイオホリデー)、ドラッグフリー、治癒も待っています。 このために最も重要であることは、発症早期(治療介入早期)に深い寛解に到達し、それを維持することであり、ローディングを行うことができ、治療効果発現が早いシムジアは、TNF5剤目であるものの極めて重要な存在であると考えられます。