膠原病の未来

2016年12月25日 勇気・希望

膠原病の本当の原因は、いまだ完全には分かっていませんが、膠原病の発症メカニズムが次第に解明され、このような知見に基づく新しい治療方法が開発されています。  

 

関節リウマチでは、TNF-αに対するモノクローナル抗体(レミケード)を皮切りに、我が国でも大きな成果を上げています。現在では、8種類の生物学的製剤が使用可能となっています。 しかし、これらの進んだ治療でも100%の効果を上げることは出来ていません。  

 

ヒトゲノムの解読が既に終了し、今後さらに病気の発症や治療反応性に関わる遺伝子が解明されれば、患者さんの個性に合わせたオーダーメイド医療が実現する可能性があります。  

 

膠原病のより根本的な原因や病態に対処する有効な治療法が確立されれば、膠原病の生命予後と生活の質(QOL)はさらに向上することが期待されます。