生物学的製剤皮下注射製剤を極力苦痛なく使用するために~こわくない、痛くない皮下注射製剤を選択する大切さ~
2017年03月03日 勇気・希望
現在、生物学的製剤皮下注射製剤は、
エンブレルシリンジ
エンブレルペン
ヒュミラ
アクテムラシリンジ
アクテムラオートインジェクター
オレンシアシリンジ
オレンシアオートインジェクター
シンポニー
シムジア
と計9剤型があります。
安全であり、効果的であることが最も大切でありますが、次に大切になるのは、注射溶液が痛いか痛くないか、あるいは、その投与間隔であります。
1週間毎より2週間毎の方が、2週間毎より4週間毎の方が、あるいは、極力薬液や注射自体の痛みの少ない製剤の方が、患者さんの皮下注射を投与する、継続していく負担は少ないです。
自動的に薬液が注入される、また注射針が見えないペン、オートインジェクターは、簡便に皮下注射が打てる反面、その薬液が痛い場合、一定の速度で薬液が注射されてしまうため、痛みを強く感じてしまうデメリットがあります。
ご年齢により安全性を確保するために半減期の短い1週間毎の製剤を選択することはありますが、溶液の痛いもので、自動的に注入される剤型は、痛みを増大させることが危惧されます。
皮下注射を選択される際は、その製剤が、①TNF阻害薬、IL-6阻害薬、T細胞阻害薬のどれに分類されるのか、②投与間隔、③薬液の痛みの程度、④同剤の点滴製剤の有無、など主治医の先生とよく相談され、ご自身の生活背景を踏まえた上で、決めていかれることが、安全に効果的に、かつ苦痛なく継続していけるために大切であると思います!!