肌の黒ずみ対策まとめ!原因・予防・改善方法を徹底解説

肌の黒ずみについて

肌の黒ずみは、メラニンが新陳代謝で排出されず肌に蓄積された状態、色素沈着です。

黒ずみは原因によって、いろいろな種類の黒ずみがあります。

本記事では、黒ずみについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 黒ずみができやすい部位
  • 黒ずみの治療法
  • 黒ずみは肌の場所によって色が違う

黒ずみについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

ぜひ、最後までお読みください。

黒ずみとは?

黒ずみとは、メラニン色素が皮膚に蓄積される色素沈着のことです。

肌の新陳代謝が正常だと、余分なメラニンは排出されます。

しかし、新陳代謝が乱れると余分なメラニンが排出されず、皮膚に蓄積されます。

また、新陳代謝が乱れると、皮脂や角質が肌に残り角栓となります。

角栓に汚れが付いたり酸化したりすることが黒ずみとなります。

肌の黒ずみの種類と原因

肌の黒ずみには

  • 摩擦性黒皮症
  • 炎症性色素沈着
  • 毛穴の黒ずみ など

それぞれの原因を見てみましょう。

摩擦性黒皮症

摩擦性黒皮症とは、皮膚への摩擦が原因で皮膚が黒くなってしまう状態のことです。

摩擦の原因で多いのは、入浴時に体をナイロンタオルやボディブラシなどでこすりすぎることです。

この摩擦により皮膚に炎症を起こします。

炎症を起こした皮膚は、メラニンが過剰に生成され色素沈着を起こします。

また、合成繊維の服と肌のこすれも炎症を引き起こし、黒ずみの原因になります。

炎症性色素沈着

皮膚に炎症を起こした部位に、過剰にメラニンが生成され排出されずに色素沈着が起きます。

皮膚の炎症の原因として、主に次の状況があります。

  • ニキビを触りすぎた
  • 皮膚をかきむしった
  • 合わない化粧品を使った
  • 植物との接触 など

このような炎症の後に紫外線を浴びると、色がより濃くあらわれる場合があります。

毛穴の黒ずみ

毛穴の黒ずみは、肌の新陳代謝の乱れで排出されなかった皮脂や角質が、角栓となって毛穴を詰まらせます。

角栓に汚れが付いたり酸化したりすることで黒色に変色します。

これが毛穴の黒ずみの正体です。

毛穴を詰まらせる主な原因は

  • 新陳代謝の乱れ
  • 皮脂の過剰分泌
  • メイク汚れ
  • 加齢 など

特に鼻の頭や小鼻は皮脂量が多く分泌され、汚れも付きやすいので毛穴の黒ずみが起こりやすくなります。

黒ずみが発生しやすい部位

黒ずみはどのような部位に発生しやすいのでしょうか?

黒ずみが発生しやすい部位と原因について見てみましょう。

ワキ

ワキは常に肌と肌、肌と衣服に擦れている状態にあります。

摩擦により肌に刺激を与え炎症を起こし、メラニンが過剰に生成されて色素沈着を起こす場合があります。

また、自己流の除毛時の刺激も黒ずみの原因となります。

自己流の除毛(カミソリや毛抜きの使用)の刺激で、色素沈着が起こりやすくなります。

ヒジ・ヒザ

特に関節は色素沈着を起こしやすいといわれています。

テーブルにひじをついたり、立ち上がるときにひざをついたりしたときの摩擦で色素沈着を起こす場合があります。

また、入浴時にナイロンタオルやボディブラシの摩擦で色素沈着を起こす可能性があります。

衣服やストッキングなどの摩擦でも色素沈着を起こします。

小さな摩擦でも、日々の積み重ねで黒ずみが蓄積されます。

背中

黒ずみの原因の一つは、摩擦にあります。

入浴時、体を洗うときに強くこすると、摩擦で色素沈着を起こす可能性があります。

摩擦による肌のダメージから守るために、メラニンが過剰分泌され色素沈着を起こします。

体を洗うときは、タオルなどで強くこすりすぎるのは避けましょう。

太ももの付け根

肌を締め付けるような下着を着けていると、擦れてかぶれやかゆみの原因になります。

また、下着の素材によってもかゆみを生じるものもあります。

ゴムが肌に食い込むような下着を着用していると、肌が刺激を受けます。

肌を守ろうとメラニンが生成されます。

排出しきれなかったメラニンが蓄積され色素沈着を起こし、黒ずみとなります。

デリケートゾーン

デリケートゾーンはトイレットペーパーでこすったり、下着や生理用品で常に摩擦を受けていたりする部位です。

また、デリケートゾーンのムダ毛処理は刺激を与えます。

肌を守ろうとメラニンが生成されて黒ずみの原因となります。

摩擦や刺激がメラニンを過剰生成して色素沈着が起こり、黒ずみの原因となります。

合わない化粧品を使用すると肌が炎症し、色素沈着を起こす可能性があります。

炎症を起こすと、肌を守るためにメラニンが生成され蓄積し黒ずみの原因となります。

顔では毛穴の黒ずみも気になります。

特に鼻の毛穴は気になる方が多いのではないでしょうか。

落とし切れなかったメイクや皮脂などが毛穴に詰まり、角栓となります。

角栓が酸化したり、角栓に汚れが付いたりすることで黒ずみの原因となります。

肌の黒ずみの予防方法とは

肌の黒ずみの原因は、皮膚の炎症や摩擦、毛穴には落とし切れなかったメイクなどがあります。

黒ずみの原因に対して予防法を見てみましょう。

紫外線対策をする

肌細胞を老化させてしまう紫外線は、メラニン色素が紫外線を吸収して肌を守ろうとします。

メラニンが生成されなければ、肌に大きなダメージを与える恐れがあります。

紫外線を浴びることでメラニンが過剰に生成され、排出されなければ色素沈着が起こり黒く変色してしまいます。

紫外線を避ける予防をしましょう。

  • 一年中日焼け止めを使う(曇りでも紫外線は降り注いでいます)
  • 外出するときは日傘や帽子を使う
  • 皮膚に炎症がある場合は、紫外線が当たらないようカバーする  など

保湿をする

黒ずみの原因の一つとして、乾燥肌も考えられます。

乾燥肌は、肌の新陳代謝が乱れると肌のバリア機能が低下して水分を保てなくなることで起こります。

乾燥肌を防ぐには保湿が大切です。

スキンケアは元々の健康な肌に戻す役割があります。

自分の肌質を確認し、肌質にあったスキンケアで肌を整えましょう。

また刺激は黒ずみの原因にもなりますので、肌に優しく刺激の少ないスキンケアを選ぶことも重要です。

自分の肌質にあったスキンケアでしっかり保湿して乾燥を防ぎます。

炎症やかぶれの対策をする

黒ずみになる原因には炎症やかぶれがあります。

どのような場合に炎症が起きやすいのでしょうか。

  • 肌に合わない化粧品
  • 自分でカミソリなどを使い除毛する
  • ニキビを触りすぎる
  • 虫刺され
  • 肌のかゆみを我慢できず、かきむしる など

これら炎症の原因となることを止めましょう。

ニキビの改善や虫刺されには、市販薬などを使い炎症を抑えます。

摩擦や刺激に注意する

肌への刺激や摩擦も黒ずみの原因となります。

肌にゴムが食い込んだり、肌を締め付けたりするような衣服や下着は、肌に刺激を与えます。

衣服や下着は、肌を締め付けないようなものを選ぶとよいでしょう。

入浴時にナイロンタオルなどで体を擦ると肌が乾燥して黒ずみの原因となりま

す。

体を洗うときは石けんをよく泡立て、優しく体を洗うとよいでしょう。

また、カミソリや毛抜きなどを使って自分で除毛する場合は、肌に刺激を与えるので注意が必要です。

クレンジングと洗顔を見直す

毛穴の黒ずみは、余分な皮脂や古い角質が毛穴に詰まり角栓となります。

角栓が空気に触れることで酸化し、黒ずみになります。

特に皮脂量の多い鼻周りに多く発生します。

対策としては、クレンジングと洗顔で肌をきれいにし、肌の新陳代謝の周期を守ります。

洗顔はよく泡立てた泡で朝と晩に行います。

クレンジングは、メイクを落とすためにゴシゴシ擦るのはよくありません。

できるだけ手のひらと肌の摩擦を避けて、クレンジングをメイクになじませ、優しく洗います。

洗顔後は水分が蒸発するので、すぐに化粧水やクリームで保湿して乾燥を防ぎます。

肌の黒ずみを改善する方法は?

肌の黒ずみを改善するには、

  • 市販薬のクリームを使用する
  • クリニックを受診する
  • 毛穴の黒ずみには洗顔 など

それぞれの方法を見てみましょう。

黒ずみクリームを使用する

肌の黒ずみを改善するには、市販のクリームを使用することで効果が期待できます。

ハイドロキノンやビタミンCなどの成分が入ったクリームがメラニンの生成を抑えます。

メラニンが生成されなければ、黒ずみを改善する効果が期待できます。

炎症効果や美白効果が期待できる成分のクリームを部位別に塗ると、黒ずみを改善する効果が見込めます。

しかし、市販薬は効果があらわれるまでに時間がかかり、長期的に継続することが必要となります。

日頃からの正しいケアで、黒ずみを発生させない予防が大切です。

  • 紫外線を防ぐ
  • ムダ毛の無理な自己処理をしない
  • 下着や衣服で肌を締め付けない
  • 乾燥を防ぐ など

クリニックでの治療をうける

黒ずみを改善するには、クリニックでの治療がおすすめです。

脇の黒ずみを発生させないためには、ムダ毛を自己処理でなくクリニックでレーザー脱毛を受ける方法もあります。

できてしまった黒ずみには、クリニックで治療ができます。

  • ピーリング・・古い角質を取り除き、肌の新陳代謝を正常にする
  • フォト治療・・特殊なライトを照射し、肌の奥に届いて皮膚の代謝を上げる
  • レーザー・・・レーザー照射が色素沈着に作用し、色素沈着を除去する など

治療を受けることで、できてしまった黒ずみを改善する効果が見込めます。

毛穴の黒ずみは洗顔とクレンジングで改善

毛穴の黒ずみの原因は、主に余分な皮脂とメイク汚れです。

できるだけメイクをしている時間を短くします。

帰宅後はすぐ洗顔してメイクを落とし、毛穴に入ったメイク汚れを取り除きましょう。

正しい洗顔

  • メイクはクレンジングで丁寧に優しく落とす
  • 洗顔で余分な皮脂やメイク汚れの残りを洗い流す
  • 前顔料は良く泡立て優しく洗う
  • 洗顔料が残らないように、ぬるま湯で洗い流す
  • 洗顔は肌をゴシゴシしない
  • タオルで優しく抑えて拭い分をとる

洗顔後の肌に化粧水やクリームで保湿をします。

きれいになった肌を保湿することで、肌の新陳代謝の正常化が見込めます。

肌の黒ずみを治療するには、クリニックを受診します。

クリニックで治療できるのは主に、レーザー治療や薬の処方、ピーリングなどがあります。

1つずつ見ていきましょう。

レーザー治療

黒ずみ治療の一つにレーザー治療があります。

レーザーを肌に照射して、色素沈着(メラニン)に作用し破壊します。

破壊された色素沈着は、肌の新陳代謝によって排出されます。

レーザー治療は、肌の奥にあるメラニンに効果が期待できます。

薬の処方

黒ずみ治療には、クリニックで処方される飲み薬や塗り薬があります。

塗り薬の主な成分

  • ハイドロキノン・・肌の美白が期待できる
  • トレチノイン・・・肌の新陳代謝を早める など

飲み薬の主な成分

 ビタミンC・トラネキサム酸など・・メラニン合成を抑制する効果が期待できます。

ピーリング

黒ずみ治療には、ピーリング治療もあります。

ピーリング治療は肌に薬剤を塗る治療法です。

肌の新陳代謝を促し、肌表面の古い角質を取り除きます。

ニキビやニキビ跡、毛穴の詰まりや黒ずみを改善する効果が見込めます。

皮膚の浅い部分にある色素沈着に効果が期待できます。

肌の黒ずみの色で深さがわかる

色素沈着が肌表面に近いと、茶色や黒色になります。

また、色素沈着が深い部分で起こると、青色や灰色としてあらわれます。

肌の黒ずみは色素沈着が原因です。

新陳代謝が乱れると色素沈着が起こり、黒ずみとなります。

肌は肌表面から、表皮→基底層→真皮→皮下組織の構造になっています。

色素沈着が肌表面に近い表皮にあらわれると、黒色やこげ茶色になります。

表皮にできた色素沈着は、新陳代謝が正常になると、だんだん薄くなってきます。

また肌の深い部分、真皮に色素沈着が起こると、灰色や青色として出現します。

真皮にできた色素沈着は、新陳代謝で排出されずに残ったもので、クリニックに相談するのがよいでしょう。

肌表面に近いと茶色や黒色、肌の奥だと灰色や青色と、色素沈着が起こる部分で色が違っています。

肌の黒ずみに関するよくある質問

肌の黒ずみに関して、よくある質問をまとめました。

参考にしていただけましたら幸いです。

乾燥肌と黒ずみは関係ありますか?

肌の黒ずみは、色素沈着で起こります。

色素沈着は肌の新陳代謝が正常だと排出されます。

しかし、新陳代謝が乱れると色素が排出されずに残ってしまい黒ずみの原因となります。

肌の新陳代謝が乱れる原因の一つとして乾燥肌があります。

肌の適度な油分や水分が不足すると、肌のバリア機能が低下し、肌の乾燥を招きます。

乾燥肌は新陳代謝の乱れが原因で、色素が排出されず黒ずみの原因となります。

乾燥肌を防いで、黒ずみを予防しましょう。

妊娠中の黒ずみは治りますか?

妊娠中の黒ずみは出産すると薄れてきますが、きれいに治るとは言い切れません。

妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増加します。

女性ホルモンは色素細胞を刺激し、色素沈着を起こすため黒ずみとなります。

出産すると女性ホルモンが減ってきて、ある程度はだんだん薄くなってきます。

しかし、デリケートゾーンの黒ずみが完全に治るのは期待できません。

妊娠中にセルフケアでクリームなどを使用する際は、妊娠中・出産直後の体に適さない成分があるのでよく確認しましょう。

病気が原因で肌に黒ずみができることはありますか?

肌に黒ずみができるのは、病気の可能性もあります。

皮膚がんや悪性黒色腫(メラノーマ)などがあります。

皮膚がんはシワのよりやすい場所、ワキや首、鼠径部(そけいぶ)などにできやすく、皮膚が黒く皮膚の厚さが増します。

悪性黒色腫は頭皮から爪まで全身にできやすく、シミが硬くなった・色むらがある・形が左右非対称などがみられます。

自己判断では見分けにくいケースもあり、気になればすぐ医師に相談しましょう。

黒ずみ治療には保険が適用されますか?

黒ずみの治療は、疾患によって保険適用されます。

美容目的の黒ずみ治療は保険適用外ですが、外傷性色素沈着(ケガによってできたシミ)などは保険適用可能です。

黒ずみ治療では、治療方法、黒ずみのできた場所、黒ずみの大きさなどによって費用が変わります。

各病院のHPで調べたり、初診時に聞いてみたりして確認しましょう。

肌の黒ずみまとめ

ここまで黒ずみについてお伝えしました。

黒ずみの要点をまとめると以下の通りです。

  • 黒ずみはワキ・顔・デリケートゾーンなどにできやすい
  • 黒ずみはレーザーやピーリング、薬などで治療ができる
  • 黒ずみは肌表面に近いと茶色・黒色、肌の深い部分だと灰色や青色であらわれる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。