肌の乾燥について
冬や年齢が上がるにつれ気になる肌トラブルのひとつに肌の乾燥が挙げられます。
乾燥した肌は突っ張りを感じたり化粧ノリが悪かったりとさまざまなトラブルも引き起こしがちです。
今回は、そんな肌トラブルについて以下の点を中心に紹介していきます。
- 肌が乾燥することで起こる症状
- 改善方法
- メイクで気をつけること
肌の乾燥で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
肌の乾燥とは?
肌の乾燥とは、肌がもつ水分量が不足し、乾いている状態のことをさします。
水分が少なくなるため、肌つやが失われ化粧が上手く肌にのらなくなったり、洗顔や入浴をしたあとに突っ張りを感じたりしたら、肌が乾燥していると考えましょう。
かさつきやごわつき・粉が吹くようになるなどの症状が現れ、さらに乾燥が進むと肌がひび割れたり、ちょっとした刺激でもピリピリとした痛み・痒みを感じたりします。
保湿が十分されている健康的な肌より敏感な状態になっているため、赤みが出る・ひりひりするなどの肌トラブルを起こしやすいことも特徴です。
肌の乾燥の原因とは?
肌が乾燥することには、いくつかの原因があります。
自分に当てはまっていないか確認してみてください。
生活習慣の乱れ
食事を3食とらなかったり内容が偏っていたりする、あるいは睡眠不足などによって生活習慣が乱れてしまうと、皮脂を分泌するバランスが崩れてしまいます。
すると、肌の乾燥をはじめとした肌トラブルが起きやすいです。
特に、睡眠不足が慢性的になると、肌の細胞修復作業であるターンオーバーを阻害し、肌のバリア機能が低下してしまう原因にもなります。
誤ったスキンケア
スキンケアはいくら評判が良くても、自分の肌に合っていなければ逆効果です。
合わないものを使い続けると肌のバリア機能が低下し、乾燥肌にもつながります。
洗顔やクレンジングをする際に強く擦りすぎているなど、乾燥肌の方はスキンケアの方法にも問題がある場合も少なくありません。
自分にとって刺激が強い化粧品ではないか、使っているコットンやシートマスクが自分に合っているかは必ず確認しておきましょう。
肌に異常を感じる場合は、合っていない可能性が高いので、見直しが必要です。
加齢による肌の乾燥
人間は年齢が上がるにつれ、天然保湿因子や角質細胞間脂質、表皮から分泌される皮脂など、保湿するための成分が徐々に減少していくといわれています。
さらに、全身の水分量も60〜65%から、高齢になるにつれ50%ほどにまで減少し、その分肌の内部の水分量も減っていきます。
皮脂や水分量が加齢とともに減少することで、肌のバリア機能も徐々に低下しやすいです。
紫外線によるダメージ
紫外線は浴び続けるほど肌の水分を奪っていき、皮膚の細胞も傷つけてしまいます。
細胞が傷つくことは、細胞の並びが乱れ、肌のきめが整いづらくなりごわごわしてしまう原因のひとつです。
なお、紫外線は日差しが強くないときでも常に体に浴びています。
日焼けをしていなくても、日光に当たったあとにほてりを感じる場合は、肌の内部で炎症が起きている状態です。
さらに、紫外線はシワ・たるみなどの原因にもなり、顔のエイジングサインを加速させてしまいます。
その結果、さまざまな肌トラブルを引き起こしやすいです。
肌の乾燥の改善方法とは?
肌の乾燥は過ごし方やケアの方法に注意すれば改善できます。
いくつか紹介するので、できそうなものから実践してみてください。
食生活の見直し
生活習慣の乱れを治す方法のひとつとして、食生活の見直しが挙げられます。
健康的な肌になるために、たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養をバランスよく摂取することが大切です。
たんぱく質が不足しがちなら肉や魚・大豆製品・乳製品をおすすめします。
乾燥肌の方におすすめしたいビタミンは野菜に多く含まれているので、しっかりとバランスよく食事に取り入れましょう。
室内を加湿する
冬場によく使う暖房は、肌の乾燥の原因になります。
特にホテルやマンションは1日中空調が効いているため、湿度が下がりやすいので注意しましょう。
乾燥を防ぐためには、加湿器を使うことが最も一般的な方法です。
そのほかにも、濡れタオルや洗濯物を室内に干す、観葉植物を置くなども室内の加湿効果があります。
暖房として石油ストーブを使う場合、蒸気を発しているため部屋を加湿する効果があります。
スキンケアの見直し
乾燥肌で悩んでいる場合、オイルタイプのクレンジングよりミルクタイプや泡タイプのクレンジング剤がおすすめです。
また、乾燥している肌は熱いお湯などの刺激に弱いので、洗顔時は36〜38℃程度のぬるま湯を使い、しっかり洗顔料を泡立てたうえで優しく洗いましょう。
化粧品はアルコールフリーやエタノールフリーの製品がおすすめです。
合成界面活性剤や防腐剤は刺激が強い場合があるので、避けましょう。
化粧水をつける際にコットンを使う場合は、強くパッティングすると繊維が肌に残り刺激となる場合があるので注意が必要です。
紫外線対策は夏だけでなく、1年中行うようにしましょう。
質の良い睡眠をとる
睡眠不足の改善も、乾燥肌の改善につながる方法です。
睡眠をしっかりとることで、肌のターンオーバーを促します。
寝た後の3時間は成長ホルモンが最も分泌されるゴールデンタイムといわれており、熟睡することはゴールデンタイムを活用するためにも大切です。
ついやってしまいがちな就寝前にスマホやパソコンを触ることは、質のいい睡眠の妨げになります。
画面から発せられるブルーライトが、眠気を引き起こすメラトニンの分泌を妨げてしまうためです。
メラトニンは、肌の老化抑制効果も期待できるホルモンなので、その恩恵を受けるためにも就寝前にスマホやパソコンを触るのは避けましょう。
乾燥肌に適したメイクはある?
肌が乾燥している場合、パウダータイプのメイクはノリが悪く、定着しづらかったりアイライナーが引きにくかったりします。
そのため、保湿力の高い化粧下地や保湿成分が含まれているメイクアイテムを選ぶと、化粧ノリが改善しやすいです。
ファンデーションもパウダーよりリキッドタイプのほうが乾燥肌と相性がよく、最後に保湿成分が含まれたフェイスパウダーを使えば仕上がりも自然になります。
メイクアイテム全般は、なるべく保湿ができる成分が含まれていてテクスチャーもみずみずしいものがおすすめです。
化粧水ミストで一時的に肌を潤すことはできますが、蒸発する際に乾燥を引き起こす可能性もあるので注意しましょう。
肌の乾燥に関するよくある質問
肌の乾燥についてよくある質問とアンサーをまとめました。
ぜひチェックしてみてください。
肌の乾燥を防ぐために避けた方が良い食べ物はある?
塩分や糖分・脂質の多い食べ物は避けることがおすすめです。
これらの成分は摂取しすぎると、健康的な肌を作るために必要なビタミンB群が多く消費されてしまい、肌の乾燥をはじめとしたさまざまな肌トラブルを招いてしまう恐れがあります。
ファストフードは塩分・糖分・脂質が多く含まれ栄養も偏りやすいので、食べ過ぎないよう注意が必要です。
サプリメントで乾燥肌は改善する?
サプリメントでビタミンやたんぱく質など肌にいいとされる成分を摂取し、改善することは可能です。
即効性はあまり高くありませんが、飲み続けることで肌の潤い機能を維持してくれる効果も期待できます。
サプリメントで摂取する場合は、ビタミン類・亜鉛・ベータカロテン・セラミドなどがおすすめです。
ただし、サプリメントに頼りきるのではなく、できる限り食事から肌にいい成分を摂取するほうが望ましいです。
乾燥肌は治療できる?
アトピー性皮膚炎や乾皮症・皮脂欠乏性湿疹など乾燥が原因となり起こる皮膚疾患は、皮膚科で治療が可能です。
塗り薬などの保湿剤が処方されることが多いですが、症状がひどいときはステロイド剤など強い薬を処方される場合もあります。
症状に合わない薬を使い続けると症状を悪化させてしまう恐れもあるため、自己判断はせずに必ず医師の指示に従って服用しましょう。
乾燥肌に悩む男性の方におすすめのスキンケアは?
男性によくある肌トラブルのひとつのカミソリ負けは、肌のバリア機能に悪影響を与え乾燥の大きな要因になっています。
そのため、毎日のスキンケアは非常に大切です。
スキンケア用品は、ローションタイプより肌の上で長時間留まってくれるジェルタイプのほうが保湿力も高く乾燥肌の方におすすめできます。
女性と同じように、男性もスキンケアや紫外線対策をしっかり行うことで、乾燥肌の予防に繋がるので、日ごろのスキンケアは欠かさないようにしましょう。
肌の乾燥のまとめ
ここまで肌の乾燥についてお伝えしてきました。
肌の乾燥の要点をまとめると以下の通りです。
- 肌が乾燥すると化粧ノリが悪くなる・ごわつきなどの症状が出る
- 生活習慣を整え、保湿や紫外線対策をすることで改善が期待できる
- メイクアイテムは保湿効果の高いものを選び刺激の強い成分が入っているものは避ける
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。