包茎は全て治療や手術が必要?日本人の包茎が多い理由と割合についても紹介

日本人男性は、成人後も多くの方が「包茎」だといわれています。
包茎は種類や症状の程度などによって、適切な治療が必要です。
そこで今回は、日本人の包茎について、

  • なぜ日本人に包茎が多いのか?
  • 包茎の方は必ず手術が必要?
  • 早漏の原因は包茎にあるって本当?

以上のポイントを中心に詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

包茎とは

包茎とは、男性器の陰茎の先端にある亀頭と呼ばれる部分に包皮という皮が被さり、亀頭が露出されない、もしくは露出できない状態を指します。
包茎には、真性包茎仮性包茎かんとん包茎の3種類があります。
包茎は、種類や症状の程度、年齢層などによって治療するべきかどうかの対応が異なります。
一般的に、新生児〜幼少期までの包茎に関しては、成長に伴って自然と改善されていく可能性もあるため、積極的な治療をする必要はないといわれています。
しかし、亀頭や包皮などが炎症を起こしたり、かゆみや腫れなどの症状がある場合は、早急な治療を受ける必要があります。
思春期以降も包茎の症状が改善されない場合は、成長に伴う改善が期待できないため、包茎の種類や程度によっては、治療を受けることをおすすめします。

日本人に包茎が多い理由

次に、日本人に包茎が多い理由について解説していきます。
習慣や体質の違いから、日本人には包茎の方が多いといわれています。
ここでは、日本人に包茎が多い理由を3つご紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。

日本人は元々包茎になりやすい

日本人の約8割の男性が、包茎のいずれかの種類に当てはまるといわれています。
多くの場合、仮性包茎に当てはまる方が多く、勃起していない通常時は亀頭が包皮に覆われている状態になります。
日本人は、体質や遺伝的要因によって、包茎になりやすい民族であると考えられており、昔から多くの男性が包茎に悩んでいるといわれています。
出典:日本人男性は昔から包茎が多い?|KBCMen’s

海外では割礼がある

包茎に関する海外の習慣として、「割礼」と呼ばれる文化があります。
割礼とは、包皮を切って亀頭をむき出しにする儀式的な文化であり、包茎予防の効果が期待できます。
海外では、宗教上の理由や歴史的な起源に基づいて、幼少期に割礼を受ける習慣が根付いている国が多くあります。
日本には、この割礼という習慣はあまり馴染みがないため、包茎のまま成長してしまう割合が多いと考えられています。
そのため、日本人が包茎を予防するためには、幼少期から親が包茎予防の対策をするか、思春期以降に自分で剥くかの2択になる場合が多いです。

海外と日本のお風呂の習慣

海外の方は、子どもと一緒に入浴するときに、皮を剥く練習をする習慣があります。
そのため、幼少期の頃から、包茎予防として対策できている割合が多いといわれています。
日本人の場合、幼少期に親が子どもの包茎予防として皮を剥く習慣がないため、包茎のまま成長してしまう可能性があります。
日本人の男性の多くは、包茎予防のために、自分自身で皮を剥く習慣をつけるしか、対策する手段がないといわれています。

包茎の割合

次に、包茎の割合について解説していきます。
年齢やそれぞれの種類ごとに割合を示していますので、参考にしていただければ幸いです。

年齢

一般的に、包茎は成長に伴って割合が減少していく傾向があります。
新生児のときは、ほぼ100%の割合で真性包茎の状態で生まれてくるため、96%程度は皮を剥くことが困難とされています。
1歳で50%、2歳で20%、3歳で10%程度まで下がるとされており、成人後も真性包茎のままの割合は1~3%程度です。
包皮が剥けない真性包茎の状態がいつまで続くかは、子どもの成長具合によって異なります。
男性器は、思春期頃までに急速に成長することが多いといわれており、思春期以降も包皮が剥けない場合は、一度泌尿器科などで診察を受けるのがおすすめです。
出典:包茎|エーツークリニック

仮性包茎

仮性包茎とは、通常時は亀頭が包皮に覆われている状態で、勃起時に亀頭が露出できる痛みを伴わない包茎を指します。
日本人男性の仮性包茎の割合は6~7割といわれており、性行為や排尿時などに支障がない場合が多いです。
そのため、かゆみや腫れなどの症状がない場合は、基本的に治療する必要はないとされています。
しかし、仮性包茎の一種で、勃起時に剥けたまま包皮が亀頭を締め付けて戻らなくなる「かんとん包茎」は注意が必要です。
かんとん包茎になると、亀頭が締め付けられて、腫れや痛みなどを感じたり、亀頭に血液が回らず壊死してしまったりする場合があります。
そのため、かんとん包茎の方は、早急な治療が必要です。
出典:包茎|エーツークリニック

真性包茎

真性包茎とは、包皮の入り口である包皮口の開きが狭く、亀頭が覆われて露出できない状態を指します。
新生児のほとんどは、この真性包茎であり、成長とともに改善される場合が多いといわれています。
成人後も真性包茎である割合は1~3%で、性行為時に支障をきたす場合もあるため、できるだけ早急に治療することが重要です。
真性包茎やかんとん包茎の治療には、手術が必要な場合もあります。
包茎の治療は、手術の方法や通院する病院によって、保険適用かどうかが異なります。
真性包茎の治療を検討している方は、複数のクリニックを比較して、包茎をどのように治療するか医師と相談して決めることをおすすめします。
出典:包茎|エーツークリニック

包茎は全て治療や手術が必要なのか?

包茎は、全ての場合において、治療や手術が必要になるとは限りません。
日本人男性に多い仮性包茎の場合、かゆみや腫れなどの自覚症状がない方は特に治療する必要はありません
しかし、包茎は亀頭に包皮が被さっている状態のため、垢などが溜まりやすく、衛生環境が悪くなりやすいデメリットがあります。
衛生環境の悪化が続くと、炎症や感染症、悪臭などの原因になる場合があるため、注意が必要です。
そのため、包茎の方は、常に陰茎を清潔に保つことが重要になります。
仮性包茎の方で、痛みや腫れ、かゆみなどを感じた場合や炎症を頻発する場合は、早急に治療を受けることをおすすめします。
また、包茎にコンプレックスを抱えている方は、包茎専門クリニックや美容外科で自費治療を受けることを検討するのもよいでしょう。
真性包茎やかんとん包茎の方は、早急に治療を受けることをおすすめします。
真性包茎の中でも、排尿時に包皮に尿が溜まって膨らむという方は、早急に手術を受けて改善することが重要です。
真性包茎の方は、泌尿器科などで保険適用の範囲内で包茎手術を受けられます。
かんとん包茎の方は、亀頭に腫れなどが起きているなど症状が重めの方は、保険適用の範囲内で治療を受けられる場合もあります。
保険適用内での治療は、仕上がりよりも包茎改善を重視しているクリニックが多いです。
そのため、仕上がりの傷跡が目立ちやすかったり、陰茎がツートンカラーになったりする可能性もあります。
仕上がりも重視したいという方は、美容外科や包茎専門クリニックなどを受診して、自費での治療を受けることも含めて検討しましょう。

日本人の包茎に関するよくある質問

最後に、日本人の包茎についてよくある質問をご紹介していきます。
真性包茎の治療や早漏の原因について解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

真性包茎は何歳から治療可能?

真性包茎の治療は、思春期以降に検討するのがよいでしょう。
新生児~思春期までの間は、成長に伴って自然と真性包茎の症状が改善されていく可能性もあります。
真性包茎の改善は、成長具合によって個人差があるため、思春期を過ぎても真性包茎の症状が改善されない場合は、一度クリニックに相談することをおすすめします。

早漏の原因は包茎?

早漏の原因として、心因性・加齢・性的刺激に敏感の3つの可能性が挙げられます。
心因性の早漏とは、何らかの原因によって精神的なストレスを抱えて早漏になってしまう状態のことをいいます。
性行為に対してトラウマやコンプレックスを感じていたり、経験が少なかったりすることで、性行為に対してネガティブな印象を持っている場合もあります。
また、一度早漏になってしまうことで、「次回以降も早漏のままなのではないか?」という不安感から勃起障害やEDなどに発展するケースもあるため、注意が必要です。
加齢による早漏は、加齢に伴う筋力の低下や運動不足などによって、早漏になってしまう状態のことをいいます。
40~60代の男性に多い傾向があり、運動不足解消や筋トレによって、症状が改善する可能性もあります。
性的刺激に敏感なことによって起こる早漏は、若い方や性行為の経験が少ない方に多いといわれています。
また、包茎の方は亀頭への刺激に慣れておらず、性行為などの性的刺激に敏感なため、早漏になりやすい傾向があります。
出典:【医師監修】早漏とは?原因・治し方・改善方法を徹底解説!|メンズライフクリニック

シャワーはいつから可能?

包茎手術後のシャワーは、陰茎を濡らさなければ当日から可能です。
入浴は1週間程度控えて、シャワーで済ませるようにしましょう。
不安な方は、手術を受けたクリニックに確認を取ったうえで、医師の指示に従うことをおすすめします。
出典:包茎手術に関するQ&A-手術後|KBCMen’s

性行為およびマスターベーションはいつから可能?

包茎手術後の性行為およびマスターベーションは、およそ3週間後から可能とされています。
しかし、手術方法や術後の経過によっては、期間が前後する可能性もあるため、医師の指示に従うようにしましょう。
出典:包茎手術に関するQ&A-手術後|KBCMen’s

日本人の包茎のまとめ

ここまで日本人の包茎についてお伝えしてきました。
日本人の包茎についての要点をまとめると以下の通りです。

  • 日本人に包茎が多い理由は、海外との体質的・文化的な違いがあるためである
  • 包茎の種類や程度によって、手術や治療が必要かどうかは異なる
  • 真性包茎やかんとん包茎の方は、早急な治療が必要である
  • 仮性包茎の方は、自覚症状がない場合、基本的に治療は不要な場合が多い
  • 包茎の方は、亀頭への性的刺激に敏感なため、早漏の原因になることがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。