肌荒れの治し方は?肌が荒れる原因と対策方法を紹介

キメの細かいすこやかな肌は、気分まで明るく毎日のメイクも楽しくなります。
できる限りのセルフケアをしているにもかかわらず、突然の肌荒れにがっかりしたことがある方も多いのではないでしょうか。

本記事は、肌荒れの治し方について以下の点を中心に紹介します。

  • 肌荒れとは
  • 肌荒れの原因
  • 肌荒れ改善ポイント
  • 肌荒れを改善する習慣
  • 肌荒れ改善のスキンケア
  • 肌荒れ中のメイクと注意点

肌荒れの治し方について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

肌荒れとは

「肌荒れ」といっても、医学的には明確な定義はありません。
極めて主観的なもので、さまざまな概念が含まれるとされています。

一般的にいわれる肌荒れは、皮膚の表面に起こるさまざまなトラブルのことです。
肌荒れの主な症状として、以下の状態があげられます。

  • カサつき・つっぱり
  • ごわつき
  • かゆみ・乾燥
  • ぴりぴり感
  • 赤み
  • 粉ふき
  • ニキビ
  • 毛穴詰まりや毛穴開きなど

出典:「皮膚科 医療法人佑希会米田医院」

肌荒れの原因

肌荒れにはさまざまな原因がありますが、大きな要因とされるものに以下があげられます。

  • 生活習慣の乱れ
  • 紫外線などの外部刺激
  • 乾燥
  • 間違ったスキンケア

それぞれについて詳しく解説していきます。

生活習慣が乱れている

暴飲暴食や偏食、睡眠不足など、生活習慣の乱れが肌荒れの原因となっている可能性があります。
1日3回の食事からさまざまな栄養を適量摂取することで、すこやかな肌を保つ効果が見込めます。

また、肌には古い肌から新しい肌に生まれ変わるターンオーバーという機能があるとされます。
睡眠不足になるとターンオーバーに必要とされる成長ホルモンの分泌が滞り、肌荒れの原因となる可能性があります。

紫外線などの外部からの刺激

皮膚の表面にある角質の層は、皮膚膜に覆われています。
皮膚膜は、刺激物の侵入を防いだり水分を保つバリア機能を担ったりしていると考えられています。

紫外線などの外部刺激は皮脂を酸化させ、バリア機能の低下につながる可能性があります。
バリア機能の低下によりターンオーバーは乱れ、肌荒れにつながるとされます。

出典:紫外線の種類によって肌への影響は異なる!違いを知って正しい紫外線対策 KOSE

乾燥

肌が乾燥すると、肌を刺激から守るバリア機能が衰える可能性があります。
皮膚の角層と呼ばれる部分の水分量の低下が、肌が乾燥する原因です。

皮膚の水分量は皮脂・天然保湿因子NMF・角質細胞間脂質という3つの物質により、通常は一定にキープされていると言われています。
これらが十分な量分泌されなかったり働かなくなったりすると、肌から水分が蒸発しやすくなり乾燥する可能性があります。

個人差はありますが、加齢とともに減少していくとされています。
高齢者は、皮脂・発汗量の減少や皮膚が薄くなることにより乾燥しやすいとされます。

また皮脂の分泌が少ない子どもや、30歳代後半の女性は皮脂の分泌が減少し乾燥しがちになり、肌荒れの原因となる可能性があります。

出典:「乾燥肌改善 東京の美容皮膚科銀座肌クリニック」

正しいスキンケアができていない

スキンケアで肌内部の油と水分とのバランスを整えることが、バリア機能の低下を防ぎ肌荒れの防止には大切です。
過度な洗顔やピーリング、摩擦などの直接的な刺激は肌を傷つけ、肌荒れの原因となる可能性があります。

常に外気と接し刺激とたたかっている素肌は、外側からの徹底した正しいスキンケアをすることで、肌荒れの防止や改善に効果が見込めます。

肌荒れ改善のポイント

肌荒れの改善には、原因を知り、適切にアプローチすることが大切です。
肌荒れ改善のポイントとして以下があげられます。

  • 肌のバリア機能を上げる
  • ターンオーバー

それぞれについて詳しく解説していきます。

肌のバリア機能を上げる

外部刺激から肌を守る肌の機能を、バリア機能といいます。
肌の一番外側にある厚さ約0.2㎜のとても薄い膜は、文字通り「バリア」となって肌を守ってくれています。

バリア機能が正常に働くためには、角層がうるおいで満たされていることが大切と考えられます。

出典:「スキンケア①~バリア機能って?~ 上野駅前皮膚科」

ターンオーバー

一定のサイクルで生まれ変わりを繰り返す肌の働きを、ターンオーバーと呼びます。
ターンオーバーはおよそ28日程度のサイクルとされ、年齢を重ねるほど長くなる傾向があります。

肌の一番表面にある角質層の細胞を角質と呼び、水分を保持し皮膚を守る役割をもつとされています。
細胞はどんどん生まれ変わり、新しい細胞は下から上へと押し上げられ肌の表面にでてきます。

ターンオーバーが乱れると、はがれ落ちるはずの角質が肌表面にとどまり落ちるはずの角質が蓄積してしまいます。

出典:「ターンオーバーの乱れを正常にして美肌美人に! 美容皮膚科タカミクリニック」

肌荒れを改善するための行動

肌荒れの改善に効果が見込める行動に以下があげられます。

  • タオルやシーツを清潔にする
  • 生活習慣の改善
  • 運動

それぞれについて詳しく解説していきます。

タオルやシーツを清潔にする

雑菌は、ニキビの悪化につながる可能性があります。
タオルや枕カバー、シーツなど直接肌に触れるものや寝具は、こまめに取りかえることが大切です。

生活習慣を整える

肌荒れの大きな要因に、生活習慣があげられます。
一時的に症状が改善したとしても、生活習慣が乱れたままの場合は再発をまねく可能性につながります。

アレルギー体質の方や皮膚のバリア機能が壊れやすい体質の方など、肌荒れの原因はさまざまです。
しかし、生活習慣を整えることで、肌荒れ防止や肌荒れ改善が期待できます。

適度な運動

適度な運動をすることで、以下の効果が見込めるとされています。

  • ストレス解消
  • 新陳代謝の向上
  • 血行促進
  • 肌のターンオーバー促進
  • 角質を柔らかくする効果
  • 血流改善
  • 成長ホルモン分泌

激しい運動ではなく、1日数分の軽い運動で、肌荒れ改善が期待できるとされています。

出典:「ニキビ対策には運動が効果的 運動不足で解消できる美肌効果 いなりか駅前皮フ科ビューティークリニック」

肌荒れ改善を目指すスキンケアのポイント

肌荒れ改善を目指すスキンケアとして、以下のポイントがあげられます。

  • クレンジング・洗顔
  • 保湿
  • 紫外線対策

それぞれについて詳しく解説していきます。

クレンジングと洗顔

メイクをしている場合は、メイクが残ってしまうと毛穴の詰まりにつながります。
クレンジング剤とメイクをやさしいタッチで素早く馴染ませ、よく洗い流すことが大切です。

洗顔は洗い残しがないようにするため、まずバンドなどで顔に髪がかからないよう準備します。
肌に負担をかけない洗顔は、次の内容を実践するのが大切です。

  • 洗顔の回数は基本、朝晩の2回
  • 手を逆さまにしても落ちない程度まで洗顔料を泡立て、肌にのせる
  • 泡で転がすように「泡で泡を洗う」くらいのイメージで洗う
  • 泡が肌に長い時間のっていると肌の負担になるので、丁寧に洗い流す
  • 熱いお湯は肌への刺激になるので、ぬるま湯で念入りに洗い流す
  • 決して擦らず、肌をタオルで軽くおさえるように「水分を吸い取る」

決してゴシゴシ擦ったり、熱いお湯で洗ったりしないことが大切です。

保湿ケア

洗顔後ほどなくして肌は乾燥し始めます。
そのため、できる限りすばやく、たっぷりと潤いを与えることが大切です。

べたつきが気になるからと、乳液や美容液の使用をためらう方もいるかもしれませんが、化粧水だけでは保湿は十分ではありません。
まずは化粧水で角質に水分を与え、美容液で保湿成分を補い、最後に乳液で肌の表面を覆い乾燥を防ぐという流れが、正しい保湿のステップです。
保湿と油分を適度に補うことで、過剰な皮脂のコントロールに効果が見込めます。

また、肌への摩擦の観点からコットンを使用せず、手のひらと肌をぴたっと密着させながら保湿することが大切です。

紫外線対策

皮膚の表面にある角質の層は、皮膚膜に覆われています。
皮膚膜は、刺激物の侵入を防いだり水分を保ったりするバリア機能を担うと考えられています。

紫外線は皮脂を酸化させ、バリア機能の低下につながる可能性があります。
バリア機能の低下によりターンオーバーは乱れ、乾燥肌になるとされます。

また、バリア機能が低下した皮膚の内部は、水分が逃げるので乾燥が進み、肌荒れをひき起こす可能性があります。

紫外線対策に効果的とされる例として以下が挙げられます。

  • 肌の露出をできるだけ控える
  • 正しく選んだ日焼け止めを使用する
  • 日焼け止めは正しいタイミングで塗る

出典:紫外線の種類によって肌への影響は異なる!違いを知って正しい紫外線対策 KOSE

肌荒れしているときのメイクのポイント

肌荒れしているときはメイクは控えた方がいいのは分かっていても、仕事や日常ではメイクが欠かせない場面の方が多いでしょう。
肌荒れしているときのメイクのポイントは以下の通りです。

  • 低刺激のメイク用品を選ぶ
  • ベースメイクの負担を減らす
  • ポイントメイクのみにする

それぞれ詳しく説明していきます。

低刺激のメイク用品を使用する

肌荒れしている時は、いつものメイク用品の使用は肌への負担になる可能性があります。
肌荒れしているときのメイクは、敏感肌用や低刺激のメイク用品の使用がおすすめです。

摩擦は肌への負担となるため、ベースメイクはやさしくおさえるように肌にのせることが大切です。

ベースメイクの負担を減らす

ベースメイクは肌を守る役割がある一方で、塗りすぎると肌荒れが目立ったり、肌に刺激を与えたりする可能性があります。
肌荒れを改善したいときは、できる限り薄く仕上げることが大切です。

日焼け止め効果が見込める下地を使用し、フェイスパウダーを重ねるといったベースメイクがおすすめです。

ポイントメイクのみにする

肌全体の影響を軽減するため、ポイントメイクのみで仕上げるのもおすすめです。
リップやマスカラなどを上手に使用し印象に残りやすい部分にメイクをほどこすことで、視線をそらしながら肌荒れ改善が期待できます。

コンシーラーで気になる部分をピンポイントでカバーし、肌が荒れているところは保湿と紫外線対策に専念することで、肌荒れ改善に導きます。

肌荒れ中のメイクの注意点

低刺激のメイク用品を使用し、できるだけ肌に負担の少ないメイクを心がけるとともに、メイクツールやクレンジングに気をつけることが肌荒れ時には大切です。

詳しく解説していきますので、参考にしてください。

メイクツールは清潔を保つ

スポンジやブラシなどのメイクツールは、清潔なものを使うことが大切です。
肌に直接ふれるメイクツールは、汗や皮脂などがつきやすく雑菌も繁殖しやすい可能性があります。

汚れたままの使用は肌荒れを悪化させる原因にもつながるため、肌荒れしているときは普段以上に清潔に保つことで、肌荒れの悪化を防ぐ効果が見込めます。

日々使うものだからこそ、清潔な管理を心がけることが大切です。

メイクはなるべく早く落とす

肌荒れは、肌表面にある皮脂やメイクなどが時間の経過により「過酸化物質」という、肌に悪影響とされるものに変化することが影響します。

肌にとって厄介とされる過酸化物質は、できる限り早く落とす習慣をつけた方がよいとされます。
メイクはできる限り早く落とすことで、肌荒れの改善効果が期待できます。

肌荒れの治し方まとめ

ここまで肌荒れの治し方についてお伝えしてきました。
肌荒れの治し方についてまとめると、以下の通りです。

  • 肌荒れとは、皮膚に起こるさまざまなトラブル
  • 肌荒れの原因は、生活習慣の乱れ・外部刺激・乾燥・間違ったスキンケア
  • バリア機能を上げ、ターンオーバーを整えることが大切
  • 清潔さ・生活習慣改善・適度な運動が肌荒れ改善につながる
  • 肌が荒れているときは、正しい洗顔・保湿・紫外線対策に気をつける
  • 肌が荒れているときのメイクは、肌の刺激にならないものを選ぶ
  • メイクツールは清潔に保つ、メイクは早く落とすことが大切

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。