肌荒れに悩まれる方は、すぐにでも治したいと思うのではないでしょうか?
本記事では、肌荒れを治す方法について解説していきます。
さらに、
- 肌荒れの主な症状
- 肌荒れが治りにくい原因
- 早く治すための方法に関する質問
についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
肌荒れのおもな症状
肌荒れにはさまざまな症状があり、その原因や悩みもさまざまです。
こちらでは
- ニキビ・吹き出物
- 湿疹
- かゆみ
について解説していきます。
ニキビ・吹き出物
ニキビや吹き出物は、毛穴が詰まって中で炎症が起きている状態を指します。
皮脂や古くなった角質などが毛穴に詰まることで、毛穴の中にアクネ菌が繁殖し、炎症を起こしてしまいます。
このように炎症が起こることで、赤くなったり膿が溜まったりして膨らんだ状態を、ニキビや吹き出物と言います。
ニキビと吹き出物は同じものですが一般的な違いは、ニキビは思春期にでき、吹き出物は思春期以降の大人にできるものとされています。
多くの方が経験するニキビ・吹き出物ですが「尋常性ざ痩」という皮膚病のひとつで、炎症が広がって慢性化したり、重症化したりするので正しいケアや治療が必要です。
湿疹
湿疹は肌に必要な水分量が不足していると乾燥が進み、さらにひどくなるとかゆみや痛みが出てきます。
そのために、毛穴が開いた状態になることで肌のバリア機能が失われ、皮脂が少なくなることで湿疹が出てしまいます。
湿疹はさまざまな原因で発症するので、症状の重さや完治までの治療期間はそれぞれ異なります。
湿疹が起こると、かさつきやかゆみが増していき我慢できないほどになる場合もあるので、早めに皮膚科を受診すると良いでしょう。
かゆみ
かゆみは皮膚の病気だけでなく、身体、精神的など様々な理由が原因で起こります。
症状が出る部分も一部分であったり、全身であったりします。
かゆみは、皮膚や身体の異常を知らせてくれるサインです。
かゆみが出ると掻きむしってしまうことがありますが、掻きむしると一時的なかゆみは治まります。しかし、皮膚の状態は悪化してしまうので、その後のかゆみが強くなることがあります。
肌荒れが治りにくい原因
気になる肌荒れを改善しようとしても、なかなか治らないこともあるのではないでしょうか?
肌荒れが治りにくいと感じるとき、肌が荒れている原因はいくつかあります。
こちらでは、どのようにして肌が荒れてしまうのかについてまとめます。
乾燥
肌が乾燥してしまうと、肌が本来持っているバリア機能が低下してしまいます。
このバリア機能が低下すると、少ない刺激にも敏感になり肌荒れを起こしやすくなるのです。
また、肌が乾燥すると刺激や摩擦から肌を守るために、皮脂分泌が過剰に行われるようになります。
そこから、毛穴づまりや肌荒れなどのトラブルが起こってしまいます。
紫外線
紫外線による肌への刺激は大きなダメージになります。
紫外線を受けることで、肌のバリア機能は低下します。
そのため、肌がダメージを受けやすくなり、花粉などのアレルギー物質による炎症を引き起こしてしまうこともあるでしょう。
また継続して紫外線を浴び続けると、肌の潤い成分となるコラーゲンへもダメージを与えてしまい、たるみやシワの原因になることもあります。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは肌へのダメージに繋がります。
生活習慣が乱れると、肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまうのです。
サイクルが乱れると、古い角質が残ったり、荒れた肌が修復するのに時間がかかったりします。
ターンオーバーには「睡眠」「食生活」「運動」が大切です。
睡眠の質が悪かったり、寝不足が続いていたりするとターンオーバーが滞ります。
また食生活が乱れると、栄養が足りず代謝や皮脂量のコントロールができなくなり、
運動が不足すると、汗とともに老廃物が流れなくなり血行が悪くなります。
ホルモンバランス
女性は、加齢とともにホルモンバランスが崩れることによって肌荒れが起こります。
ホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰分泌されることがあります。
通常であれば、皮脂は肌に潤いを与え保護してくれるものですが、過剰分泌されるとニキビの原因になってしまうのです。
間違ったスキンケア
間違ったスキンケアも肌荒れの原因になります。
顔を洗うときに強くこすったり、化粧品を強く塗り込んだりすることで、肌に刺激を与えるのです。
また、洗顔するときに優しく洗ったとしても、クレンジングや洗顔料のすすぎ残しがあると肌荒れに繋がります。
どうやって治す?
肌荒れには、いくつもの原因があることがわかりました。
そこで次は、どうやって治すかについて4つの項目に分けて解説していきます。
保湿中心のスキンケア
保湿中心のスキンケアは、肌荒れ改善が期待できます。
保湿を中心にすることで、肌の水分と油分のバランスを保てるようになります。
この保湿をする際のポイントは、しっかりと潤いを与えることです。
化粧水でしっかりと肌を潤わせたあとに、水分を蒸発させないよう乳液やクリームなどの油分で蓋をします。
「水分で潤わせた後に、油分で蓋をする」この流れが、保湿中心のスキンケアの中で大切なポイントです。
バランスの良い食事
肌荒れの改善のためには、バランスの良い食事も大切です。
栄養素によって分けられる「赤」「黃」「緑」の色を意識することで、バランスを考えやすくなります。
さらに3色の栄養素だけでなく、ビタミン類・タンパク質・鉄分は肌の改善が期待できる栄養素であるため、プラスするとさらに良いでしょう。
規則正しい生活習慣
規則正しい生活習慣を送ることで、肌荒れの改善が期待できます。
肌のターンオーバーは、寝ている間に活発になります。
そのため、寝不足や夜ふかしは避け、質の良い睡眠を取り早寝早起きをすることでターンオーバーが乱れにくくなります。
また、規則正しい生活習慣を送ることでホルモンバランスが安定し、肌荒れが起こりにくくなることが期待できます。
入浴方法の見直し
入浴方法の見直しも、肌荒れの改善につながるかもしれません。
入浴することで、毛穴が開き汚れが落ちやすくなったり、血行が良くなることで自律神経が整ったりするため、肌荒れやくすみの改善が期待できます。
しかしその一方で、長時間湯船に浸かっていると肌の内部にある水分を保つ働きのあるNMFやセラミドなどが必要以上に流れ出てしまいます。
それだけでなく、皮脂も必要以上に失われてしまい肌の乾燥に繋がってしまいます。
湯船に浸かって毛穴が開いた状態でこすって洗顔をすることで肌荒れに繋がるため注意が必要です。
また、42℃以上の熱いお湯に入ることもおすすめできません。
熱すぎるお湯に入ってしまうと、ヒスタミンというかゆみの原因物質ができてしまったり、皮膚のバリア構造に変化が起きてしまったり、肌に悪い可能性があるためです。
以上のことから、肌に優しい入浴法として
- 38~40℃のお湯にすること
- 長くても浸かるのは15分程度にする
をおすすめします。
また、入浴後の乾燥を防ぐために、保湿成分配合の入浴剤を入れたり、入浴後10分以内に保湿をしたりすることをおすすめします。
引用:AllAbout:長風呂で肌がカサカサに?医師が教える優しい入浴法/
早く治すにはどうする?
肌荒れに悩まれている方には、少しでも早く治すために皮膚科の受診をおすすめします。
一言で「肌荒れ」と言ってもさまざまな症状や重症度があるので、皮膚科を受診することで適切な治療が受けられ、早期改善に繋がります。
もしかすると、「症状が軽いから病院に行くのは気がひける」と考える方もいるかもしれません。
しかし、肌荒れはさまざまな病気の原因となるため、治療を受けることにこしたことはありません。
病名の例を挙げると、以下のようなものがあります。
ニキビ | 尋常性ざ瘡 |
乾燥 | 乾皮症 |
かゆみや炎症 | アトピー性皮膚炎 接触性皮膚炎 ウィルス、細菌による感染症など |
肌荒れは身近な分、重症度が低いと思われがちですが、予期しない病気が隠れていることもありますので、専門医の診断のもとで適切な治療を受けることが大切です。
肌荒れを早く治す方法に関するよくある質問
ここでは、肌荒れを早く治す方法に関する質問についてまとめました。
肌荒れを早く治すのに役立つビタミンは?
ビタミンは、健康だけでなく美肌にも欠かせない栄養素です。
ここからは、いくつもあるビタミンを種類別にまとめます。
ビタミンの種類 | 肌の働き | 食材例 |
ビタミンA(レチノール) | 保湿 新陳代謝促進 |
レバー、バター 卵、牛乳、ほうれん草 |
ビタミンB1(チアミン) | ビタミンB群の働きを助ける | レバー、豚肉、大豆 |
ビタミンB2(リボフラビン) | 新陳代謝を盛んにする 皮膚や粘膜の健康維持 |
レバー、豚肉 大豆、牛肉 |
葉酸 | 新陳代謝を盛んにする | ブロッコリー、きなこ、海藻 |
ビタミンC(アスコルビン酸) | 抗酸化作用 メラニン色素の生成を抑える コラーゲンの生成に役立つ |
レバー、じゃがいも 牛乳、柑橘類、トマト パセリ、いちご |
ビタミンD(カルシフェロール) | ターンオーバーをサポートし、健康的な肌を保つ | 鮭、マグロ、しらす |
ビタミンE(トコフェロール) | 抗酸化作用 新陳代謝を促す |
アーモンド、胚芽米 |
ビタミンK(フェロキノン) | ダメージ修復のサポート | 納豆、小松菜、ほうれん草 |
一言で「ビタミン」と言ってもさまざまな種類と働きがあり、積極的にビタミンを摂ることで肌荒れの改善が期待できます。
しかし、ビタミンばかりでは栄養が偏り効果が感じられないこともあるので、ビタミン以外の栄養素も含めてバランスよく摂取することが大切です。
肌のために控えたい食べ物は?
糖質や脂質の高い食べ物やカフェイン・香辛料などの刺激物は、摂りすぎると過剰な皮脂分泌を起こしてしまい、肌荒れやニキビに繋がる可能性があります。
スナック菓子や揚げ物のような油っぽい食べ物は、脂質が多く含まれているので、食べすぎると皮脂の分泌が促され、ニキビや肌荒れに繋がります。それだけでなく、脂肪分が多い食べ物は肌を酸化させ、老化を促進させてしまいます。
また、カフェインや香辛料を多く含む食べ物は、過剰摂取によって皮脂の分泌を引き起こします。さらにカフェインには、抗酸化作用のあるビタミンCを破壊する働きがあるため、カフェインを取りすぎると肌の老化が進む可能性もあります。
肌荒れを早く治す医薬品はありますか?
肌荒れを治すための医薬品は、ドラッグストアなどでも販売されています。このような市販薬を試したい方は薬剤師に症状を伝え、どの薬が良いか相談すると良いでしょう。
しかし、市販薬を試しても改善されない方や、早く治したい方は皮膚科を受診することをおすすめします。
病院で医師に診断してもらうことで、症状にあった治療を受けられるだけでなく、長期的に治療薬を服用することで体質も改善できます。
肌荒れに効果的な水分の取り方は?
肌荒れに効果的な水分のとり方は「常温か温かい飲み物をこまめに飲む」です。
温かい飲み物を飲むことで内臓が温められ、血行促進や基礎代謝の向上が期待できます。逆に冷たい飲み物を飲んでばかりいると、体温が下がり血行不良になり、肌に栄養素が届きにくくなります。
また、こまめに取ることで水分を体内に留めておけます。一度にとりすぎた分の水分は排出されてしまうので、身体の中に長く水分を維持できません。
1日のうちに、9〜10回に分けてコップ1杯分飲むことで、効率的に水分を留めておけます。
9〜10回というと多い気もしますが、毎食のときと起床後、食間、入浴の前後、就寝前で8回になるので、あと2回は仕事や家事の休憩中にタイミングを作ると良いでしょう。
飲んだ水は約1ヶ月で体の中を循環するので、このような習慣を1ヶ月ほど続けると、効果を感じられるようになるのではないでしょうか。
肌荒れを早く治す方法のまとめ
本記事では、肌荒れを早く治すための方法について説明をしてきました。
詳しくは、
- 肌荒れにはニキビや湿疹、かゆみなどとさまざまな症状がある
- 肌荒れが治りにくいのは乾燥、紫外線、生活習慣の乱れなどが原因である
- 肌荒れを治すためには、健康的な生活と食事が大切である
- 早く治したい方は皮膚科の先生に診てもらうのが良い
ということでした。
本記事が肌荒れに悩まれている方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。