肌のかさつきや赤みなど、肌荒れが気になる方は少なくありません。
改善方法や原因がわかれば、肌荒れに悩みづらくなります。
この記事では、肌荒れについて以下の点を中心にご紹介します。
- 肌荒れの原因について
- 改善方法
- 男女で肌荒れに違いはあるのか
肌荒れについて理解を深めるためにも、参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
肌荒れとは?
肌荒れとは、肌の表面から滑らかさが失われていき、さまざまな肌トラブルが起きやすい状態をいいます。
毛穴の開きや肌に赤みがかかるなど肌の表面で起こるトラブルから、ひりひりとした痛みや痒みを感じる見た目には分からないトラブルまで、症状は多種多様です。
人によって症状のあらわれ方も異なり、季節の変わり目に肌がかさつく、ニキビが出てくる、湿疹や皮膚炎にまでなるなどがあります。
年齢では、加齢とともに肌の機能が低下しやすくなるため、年齢が上がるにつれ肌荒れが多くなっていくといわれています。
肌荒れの原因とは?
肌荒れにはさまざまな原因があります。
代表的なものをご紹介するので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。
バリア機能の低下による外部刺激
肌のバリア機能が低下すると、肌荒れを引き起こしやすくなります。
バリア機能とは、体を守るための働きのひとつのことです。
乾燥や紫外線などから肌を守る役割がありますが、低下すると充分に役割が果たせず、肌荒れになりやすくなります。
肌荒れの多くは肌を守る機能が弱まり、外部刺激を受けることが原因だといわれており、機能が正常に働くためには肌を保湿して潤いで常に満たされた状態にすることが必要です。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れることも肌荒れの原因のひとつです。
脂肪分の多いファストフードやインスタント食品、糖分の多いスナック菓子やケーキなどの食べすぎは皮脂の分泌が増えてしまうため、肌荒れの原因になります。
睡眠不足が長期間続くと成長ホルモンが分泌されづらくなり、肌のターンオーバーが乱れやすいです。
また、就寝前にスマホやタブレットを見ることは、寝ても脳が活性化してしまい質のいい睡眠が得られないため、睡眠不足となります。
誤りのあるスキンケア
スキンケアは正しい方法で行わないと、肌に悪影響を与えかねません。
クレンジングや洗顔で肌を強く擦ってしまうと、摩擦が肌への負担となり肌荒れを引き起こします。
また、クレンジングオイルは皮脂を流す力が強いため、乾燥肌の方よりも脂性肌の方向けの商品です。
べたつきを避けるために保湿クリームの使用を控えすぎると、肌の皮脂が少なくなるため、肌荒れの原因になりえます。
自分の肌に合ったスキンケアかどうか確かめておきましょう。
年齢による肌機能の低下
加齢とともに肌荒れが起こりやすいことは先述した通りですが、これは肌機能が老化で低下してしまうためです。
肌老化の40〜50%は、糖質の摂取しすぎで起こる糖化が原因といわれています。
また、紫外線を浴びることも老化を促す原因のひとつです。
老化自体は誰にも避けられないものですが、生活習慣やスキンケアなどを見直すことで老化の速度を遅らせることはできます。
肌荒れの改善方法は?
肌荒れはスキンケアや生活習慣などを整えることで改善を目指せます。
ぜひ参考にしてみてください。
ビタミンの摂取
ビタミンB群をはじめとするビタミン類の摂取は、肌荒れの改善につながります。
ビタミンB2は美肌ビタミンともいわれ、肌の健康を保つために大切な成分です。
激しい運動・仕事の後などで疲れているときや妊娠中などは、ビタミンB2が不足しやすいといわれているので、可能なら積極的に摂取しましょう。
脂っこい料理のあとも、脂質をエネルギーに変えてくれるビタミンB2はおすすめできます。
ほかのビタミン類も合わせて総合的に摂取するのが望ましいですが、食事だけで揃えるのは難しいので、ビタミン剤やサプリメントも活用するのがおすすめです。
食事で摂取する際は、栄養が偏りすぎないように注意しましょう。
保湿ケア
肌荒れを改善するためには保湿も非常に重要です。
外側から保湿クリームなどを用いて肌の水分の蒸発を防ぐことで、滑らかな肌を維持し、肌荒れの予防にも繋がります。
乾燥肌の方は保湿力が高いタイプのスキンケア商品がおすすめです。
化粧水で水分をしっかり肌に取り入れてから、乳液やクリームを使って水分が逃げないようにしましょう。
ニキビや吹き出物も、保湿ケアすることで改善が期待できます。
脂性肌でニキビが気になる場合は、油分の少ない乳液がおすすめです。
運動習慣
適度な運動は成長ホルモンの分泌や血行促進・ストレス解消などの効果が期待できます。
これらは、美肌にも欠かせない要素です。
ニキビにも効果があり、ヨガやウォーキングなど軽い有酸素運動をおすすめします。
フルマラソンなどの激しい運動は、汗を大量にかくことでニキビの原因となるアクネ菌を悪化させてしまう恐れがあるのであまりおすすめしません。
体に負荷をかけすぎないよう、適度な量で運動するよう注意しましょう。
清潔な環境
肌に触れる環境を清潔に保つことも、肌荒れの予防・改善する方法の一つです。
花粉や大気汚染物質などの細菌が肌に侵入すると、かゆみや皮膚炎などを引き起こす可能性があります。
タオルやハンカチ・マスクは清潔なものを使うようにし、帰宅後は顔や手を洗うとより効果的です。
ただし、頻繁に洗いすぎると刺激に弱くなり、肌荒れを悪化させかねないので注意しましょう。
男性と女性の肌荒れの違いはある?
男性は女性より皮膚が厚くキメも粗いため、毛穴が目立ちやすいとされています。
また、皮脂量も男性の方が女性より2〜3倍多いといわれており、べたつきを感じやすいです。
水分量は女性の方が多いため、男性の方が乾燥しやすいことも特徴になります。
そのため、男性がスキンケアする際は余分な皮脂への対処が大切です。
髭剃りも肌荒れの原因となるため、髭剃り後は保湿効果のあるアフターシェービングローションや化粧水・クリームなどを用いて、肌の保湿も忘れないようにしましょう。
出典:「男性の肌あれ原因とは?スキンケア時のポイントについて|持田ヘルスケア株式会社」
肌荒れに関するよくある質問
肌荒れについてよくある質問と答えをまとめました。
疑問を解消しておくことは、より肌荒れの改善に繋がります。
カビが原因で肌荒れは起こる?
皮膚にガサつきを感じたり赤みが確認できたりする場合は、カビに感染している可能性があるので注意が必要です。
有名なものとして皮膚真菌症の水虫・カンジダ・マラセチアがあります。
背中にニキビができた場合は、マラセチア菌による毛包炎の可能性が高いです。
マラセチア菌は皮脂を好み、春や夏に悪化しやすく汗をかきやすい背中によく発生します。
自然治癒は基本的に望めないので、殺菌・抗菌作用が期待できる「イソプロピルメチルフェノール」が含まれている専用のケア商品を使用しましょう。
肌荒れにお酢は効果的?
お酢は美容や健康に良いとはいわれていますが、肌荒れの改善効果があるとはいわれていません。
お酢を摂取するとエネルギー消費を促し内臓脂肪を減らしたり、貧血予防や便秘が予防・改善したりといった効果があるといわれています。
摂取する際は空腹時を避け、1日大さじ1〜2杯の適量を守りましょう。
出典:「お酢が健康や美容にいいのはなぜ?上手な摂り方を解説!|シナガワビューティーナビ」
肌荒れに効く漢方はある?
まず漢方とは、身体が本来の力を取り戻す手助けをする医学療法です。
肌のかさつきの中でも、特に女性ホルモンの乱れによって起こるものが気になる方は温清飲(うんせいいん)をおすすめします。
生理不順や普段よりイライラすることが原因の肌荒れに効果があるといわれ、女性ホルモンを整えてくれるとされています。
ニキビで悩んでいる方は清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)がおすすめです。
ニキビの原因にもなる皮脂の分泌を抑えるために、体の熱を排出し、膿を出して再発を予防する効果があるといわれています。
肌のかゆみや乾燥の他にもむくみの症状が気になります!
肌荒れの他にむくみを感じる場合は、急性腎炎など腎臓病の可能性もあります。
腎臓がうまく働かなくなると、老廃物が血液や皮膚に溜まってしまうためです。
腎臓病の皮膚に現れる症状の特徴として、皮膚掻痒症や皮膚の乾燥などが挙げられます。
急性腎炎の場合は目の周りが腫れぼったくなるなど、むくみが見られる場合もあります。
症状が悪化してしまう前に、早めに診察を受けましょう。
肌荒れについてまとめ
ここまで肌荒れについてお伝えしてきました。
肌荒れの要点をまとめると以下の通りです。
- 肌を守る機能が低下したり生活習慣が乱れたりすることで肌荒れしやすくなる
- 適切なケアと、生活習慣を正すこと・また清潔さを保つことが重要
- 男性の方が女性より皮脂が多く乾燥しやすいため、皮脂対策と乾燥対策の両方が必要である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。