季節の変化や生活リズムの乱れなど、様々な原因で肌荒れが起こります。
また、その肌荒れを治す方法も複数あり、生活の中で意識して正しく取り入れていくことが大切です。
本記事では肌荒れを治す方法について以下の点を中心にご紹介します。
- 肌荒れとはどのようなものか
- 肌荒れを治す具体的な方法
- 海外旅行先ではどのように対策するか
肌荒れを治す方法について悩まれている方へご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
肌荒れとは
肌の一番外側には角質層と呼ばれる部分があり、角質層には肌の健やかな状態を守るバリア機能が備わっています。
何らかの原因で、角質層のバリア機能が失われ、肌に様々な異常が現れている状態を『肌荒れ』と言います。
症状
肌荒れには様々な症状があります。
肌表面にある角質層のバリア機能によって、健やかな肌の状態が守られています。
しかしバリア機能が失われることによって、体内の水分を蓄えられなくなって肌が乾燥したり、外界からの紫外線や異物などの刺激にさらされ、発疹やかゆみが引き起こされたりします。
また、『ターンオーバー』と呼ばれる肌の代謝によって、肌の表面は一定のサイクルで生まれ変わりますが、ターンオーバーの乱れによって、ニキビや吹き出物などの症状が現れます。
早すぎるターンオーバーは、肌表面に出る細胞が未熟で、バリア機能の低下に繋がり、遅すぎるターンオーバーは、古い角質が肌表面に残り、新しい角質への代謝ができなくなります。
原因
肌荒れの原因についても様々なことが考えられます。
乾燥する季節は、肌のバリア機能が低下しやすくなります。
バリア機能が低下した肌は、体内の水分が蒸発しやすく、紫外線や刺激にさらされ、肌荒れの原因になると言われています。
特に昨今では、長時間のマスク着用も肌荒れの原因になることがあります。
マスクが肌に擦れる刺激や、マスク内部の湿気が肌に負担をかけるためです。
一方で、肌のターンオーバーの乱れも、肌荒れの原因とされていますが、睡眠不足や食生活の乱れ、生活習慣の乱れがターンオーバーの乱れを引き起こすとされています。
また、間違ったスキンケアも肌荒れには要注意です。
洗顔時のクレンジング剤のすすぎ残しや、化粧水や乳液などを強い力でパッティングしたり、刷り込むということが、肌への負担や刺激になり、肌荒れを引き起こしてしまうと言われています。
肌荒れを治す方法
肌荒れを治すには、どのような方法が効果的なのでしょうか。
効果的に肌荒れを治すためには、治すポイントを理解し、治す方法について正しく判断する必要があります。
ここからは、肌荒れを治す方法について詳しく解説します。
肌荒れを治すポイント
肌荒れを治すには、ここまででもお伝えしている以下の2点が大切です。
- 肌のターンオーバーを正常にすること
- 肌のバリア機能を整えること
それぞれ詳しく説明します。
私たちの肌は一定の周期で、肌表面の古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞へ生まれ変わるターンオーバーを繰り返し、健康的な肌を維持しています。
肌のターンオーバーの乱れで、古い角質が肌に残ると、ごわつきやニキビなどの肌荒れに繋がると言われています。
また、肌のバリア機能で、ターンオーバーで新しく生まれ変わった肌を肌荒れから守りましょう。
肌表面の角質層が持つバリア機能は、肌内部の水分が蒸発するのを防ぎ、紫外線や外界の刺激から肌を保護します。
乾燥や刺激によって肌のバリア機能は低下するとされていますが、バリア機能が低下した状態では、肌が刺激を受けやすくなってしまいます。
肌荒れの原因とされている、肌への刺激を防ぐためにも、肌のバリア機能を整える事が大切です。
肌荒れを治すには
肌荒れを治すポイントで説明した「ターンオーバーを正常にすること」、「肌のバリア機能を整えること」は、肌の表面だけでなく、内部からのアプローチも必要となります。
まずは、健やかな肌のために必要な栄養素を取り入れるため、バランスの取れた食事を心がけましょう。
しかし、全ての栄養素を、毎日の食事だけで十分に取り入れることは難しいので、医薬品やサプリメントを上手に使って、不足している栄養素を補うというのも一つの方法です。
また、質の良い睡眠によって、肌のターンオーバーに必要な成長ホルモンが、たくさん分泌されます。更に、無理の無い運動で血行を良くして新陳代謝を促すことも、肌のターンオーバーの促進に繋がるとされています。
肌の表面にアプローチするスキンケアについては、低刺激で優しい洗顔方法で洗い、保湿に効果的だとされている成分が配合された保湿剤を使うよう見直しましょう。
刺激や乾燥を防ぐことが、肌のバリア機能を整えることに繋がるとされています。
海外旅行先での肌荒れ対策
海外旅行にでかける機会も少しずつ増えてきましたが、環境が日本と大きく違う海外では、肌荒れについても、旅行先に合わせた対策が必要となります。
海外では「紫外線量が多い」「空気が乾燥している」「硬水の地域が多い」という、日本との違いがあります。
また、気温や湿度にも大きな違いが出るため、短時間でも肌に影響を及ぼします。
紫外線の多い地域ではしっかりと日焼け止めを塗って、出来る限り紫外線から肌を守りましょう。
また、こまめな水分補給で肌に潤いをキープすることも必要です。
水質の差ですが、日本で使用する軟水と違い、海外の硬水でのシャワーはミネラル分の多さから、顔だけでなく全身を乾燥させる可能性があります。
しっかりと全身の保湿を心がけることが大切です。
肌荒れを治す方法に関するよくある質問
ここまで肌荒れの原因や治す方法について解説してきました。
最後に、肌が荒れているときの化粧についてや、なかなか治らない肌荒れについてなど、よくある質問にお答えしていきます。
肌が荒れているときに化粧をしても大丈夫？
肌荒れの症状があるときには、メイクをしない方が望ましいとされています。
いつものメイク道具やメイク方法が、肌への刺激になり、肌荒れが悪化してしまう可能性があるからです。
メイクが必要な場合には、できる限り低刺激の物を選ぶようにしたり、長時間のメイクを避けるなど、肌への負担を減らすよう工夫しましょう。
また、スキンケアの際にも、保湿を中心とした肌に優しいスキンケアを心がけることが大切です。
市販薬を使っても治らない、悪化してしまったらどうしたらよい？
肌荒れに効果的だとされている市販薬を使っても、治らない、悪化してしまった場合には、できるだけ早く皮膚科での検査を受けましょう。
肌荒れは、肌の状態が不調なだけでなく、身体の別の不調が原因で出ていることもあると言われていますので、必要に応じて専門の科を受診することが必要となります。
マスクによる肌荒れを治す方法は？
日常生活で、長時間のマスク着用により、頬や耳の後ろにかゆみや吹き出物などが出て、悩まれている方もいるのではないでしょうか。
長時間のマスク着用は、頬だけでなく、繊維と擦れ合っている耳の後ろにも、かゆみや吹き出物が出るといったことがあります。
その時には、丁寧なスキンケアをし、コットンやシルク、ガーゼなどの肌に優しい素材のマスクを選ぶことが大切です。
また、それでも治らなければ、皮膚科で検査を受けましょう。
メイクをしていなくても肌荒れをするのはなぜ？
これまで解説してきたように、肌荒れの原因はメイクだけでなく様々なものがあります。
メイクをしない間は肌を休めているつもりでも、すっぴんの肌が直接、乾燥や紫外線、マスクの摩擦による刺激などを受けて、肌荒れを起こす可能性があります。
肌の乾燥やマスクの刺激は肌のバリア機能を低下させ、紫外線は肌のターンオーバーを乱すとされています。
メイクをしない時でも、日焼け止めを塗ったり、保湿中心の正しいスキンケアを行い、肌のターンオーバーやバリア機能を乱さないよう心がけることが必要です。
肌荒れを治す方法のまとめ
ここまで肌荒れを治す方法についてお伝えしてきました。
肌荒れを治す方法についての要点をまとめると以下の通りです。
- 肌荒れとは、肌のバリア機能の低下により、ニキビや吹き出物、乾燥、かゆみなどの症状が肌表面に現れること
- 肌荒れを治すには『肌のターンオーバーを整えること』『肌のバリア機能を整えること』をポイントとし、身体の内側、外側からアプローチすることが必要
- 日本と環境の違う海外では、その国の環境にあった肌荒れ対策が必要
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。