肌の赤みについて
肌の赤みが気になってしまって、毎日メイクで隠しているけれど、改善したいと考えている方もいるのではないでしょうか?
なかなか改善されない肌の赤みの原因は一体どのようなものか、気になっている方も多いと思います。
そこで今回は、肌の赤みについて、
- 肌の赤みの原因とは?
- 肌の赤み、自宅でできる改善方法ってある?
- 肌の赤みの上手な隠し方
以上のポイントを中心に詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
肌の赤みの原因
はじめに、肌の赤みの原因について解説していきます。
肌が赤くなる原因は、体質や環境などによって異なるといわれています。
ここでは、考えられる3つの原因について解説していきますので、参考になれば幸いです。
ニキビや肌荒れ
1つ目に考えられる原因は、「ニキビや肌荒れ」による肌の赤みです。
日々の生活リズムや体内のホルモンバランスが乱れることによって、ニキビや肌荒れが起きてしまい、肌に赤みが表れる場合があります。
ニキビは、皮脂や古い角質などが毛穴に詰まることで炎症を起こしてしまっている状態を指します。
肌荒れは、皮膚に炎症が起きていることで、肌が赤くなったりぴりぴりとした刺激を感じたりしている状態です。
炎症が起きた範囲を中心に毛細血管が広がってしまうことで、肌の赤みに繋がるとされています。
炎症が起きている部分を触ってしまったり、赤みが起きていることによるストレスを抱えたりしてしまうと悪化する可能性があります。
ストレスや刺激が新たな刺激となり、赤みがさらに増してしまう悪循環を生んでしまう可能性もあるため、注意が必要です。
ニキビや肌荒れを改善するためには、生活習慣を見直すことが重要です。
また、日々スキンケアに使用している化粧水や乳液などのアイテムを、敏感肌用にすることで改善が見込める場合もあります。
症状が重めの方や長期間改善されない場合は、皮膚科での診察を受け、薬の処方や治療を受けることをおすすめします。
日焼け
2つ目に考えられる原因は、「日焼け」による肌の赤みです。
日焼けをして肌が炎症を起こした場合、肌が赤くなることがあります。
特に、色白な方は紫外線に対する防御力が低い傾向があり、炎症反応が起きやすくなるといわれています。
日焼けによる肌の赤みを改善するためには、冷やすことと保湿が重要になります。
まず、日焼けは肌が火傷状態にあるのと同じなため、冷やすことが重要です。
日焼けした範囲を冷やすことによって炎症を抑える効果が期待できます。
そして、紫外線を浴びた肌はいつも以上に乾燥しやすい敏感な状態です。
そのため、肌の水分が不足しがちなため、保湿ケアとして化粧水やボディクリームなどを使用して対策しましょう。
皮膚炎
3つ目に考えられる原因は、「皮膚炎」による肌の赤みです。
皮膚は物理的な刺激に弱いため、肌が弱い方は少しの刺激で肌が赤くなることがあります。
また、皮膚炎を発症することで、肌が赤くなることもあるため、注意が必要です。
皮膚炎には、以下のようなさまざまな原因が考えられます。
- 紫外線、寒冷、乾燥などの物理的刺激
- 洗剤や薬物、化粧品などの化学的刺激
- 金属やハウスダストなどのアレルギー
- 乾燥肌や皮脂分泌異常などの体質的な要因
これらの原因は、主に2種類の皮膚炎に分けられます。
物理的刺激や化学的刺激など、皮膚に原因物質が接触することによって起きる刺激性接触皮膚炎と、特定の物質に対してアレルギーを持つ方が発症するアレルギー性皮膚炎です。
どちらの皮膚炎も発症すると、皮膚のかぶれやかゆみ、赤み、ブツブツとした発疹、水ぶくれなどの症状が出ることが多いとされています。
改善策や予防策はそれぞれ異なるため、何が原因で皮膚炎が起きているのかを調べるためにも、皮膚科の受診をおすすめします。
酒さ
4つ目の原因は、「酒さ」による肌の赤みです。
酒さとは、頬やアゴ、鼻などの部位が赤くなる疾患を指します。
皮膚の赤みとほてりが起きやすく、刺激に対して過剰に反応し、ヒリヒリとした痛みを感じやすい肌質とされています。
酒さが起こる原因は完全には解明されておらず、遺伝や環境的な要因が可能性として挙げられています。
酒さは、毛細血管が広がることで肌が赤く見えるため、血行がよくなりやすい行動によって症状が悪化することがあります。
辛い食べ物やアルコール、紫外線、寒暖の差、ホルモンバランスの異常、過度の運動、ストレスなどが原因になることが多いといわれています。
酒さは、肌の赤みや痛みのほかに目が乾燥したような感じや充血など、目に症状が現れる場合もあります。
皮膚の症状と同時に目に違和感を感じた場合は酒さの可能性があるため、皮膚科を受診して原因を特定することをおすすめします。
自宅でできる肌の赤みを改善する方法
次に、自宅でできる肌の赤みを改善する方法について解説していきます。
肌の赤みの原因が皮膚の病気などの場合は、皮膚科で医師の診察を受けた上で、適切に治療することが重要です。
乾燥などの物理的刺激や化粧品などの化学的刺激の場合は、使用している製品などを変えたり、注意するポイントを意識したりすることで改善が期待できる場合があります。
ここでは、自宅でできる方法やスキンケア時に意識すべきことについて触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
敏感肌用のスキンケア用品に切り替える
肌が弱い方や肌が乾燥しやすい方は、皮膚自体のバリア機能が低下してしまい、皮膚が刺激に耐えられない状態になっている可能性があります。
肌の刺激になり得るアルコールや香料、防腐剤などが含まれるスキンケア用品を使用している場合は、それが原因で肌が赤くなってしまうことがあります。
そのため、使用しているスキンケア用品を敏感肌用に変えることで改善が期待できます。
アルコールや香料が不使用なものや敏感肌用と表記されているものを使用することで、肌への刺激を減らすことを意識しましょう。
初めての化粧品やスキンケア用品を使用するときは、まず肌の目立たないところで試してから顔や体に使用するのがおすすめです。
また、肌が弱い方や乾燥しやすい方は、乾燥によって肌へのダメージが起こっていることも多いため、保湿ケアが重要です。
化粧水や乳液、クリームなどを使用し、朝晩のスキンケアでしっかり保湿するように心がけましょう。
また、紫外線も肌が乾燥しやすくなる原因として挙げられるため、日焼け止めなどの紫外線対策も入念にしておくことをおすすめします。
肌をこすらないようにする
スキンケア時に注意したいポイントは、肌を擦らないようにすることです。
洗顔や化粧水などを塗るときは、できるだけ肌を擦らないようにすることで、肌への刺激を少なくするようにしましょう。
洗顔時には泡をたっぷり作って優しく泡で撫でるように洗うのがおすすめです。
また、クレンジングや洗顔をしすぎると肌を傷めたり必要な油分まで肌から奪ってしまったりする原因になります。
そのため、長時間クレンジングや洗顔するのは避けましょう。
洗顔が終わったら、タオルを動かさず、顔を抑えるように拭くのがおすすめです。
洗顔後に化粧水や乳液、クリームなどを塗るときは、適量を両手に広げ体温で温めながら、ゆっくりハンドプレスして浸透させましょう。
時間をかけてゆっくり肌に馴染ませていくことで、化粧水や乳液の成分が肌に浸透しやすくなります。
肌が敏感な状態の間は、保湿を優先してケアするのがおすすめです。
食生活を見直す
食生活を見直すことで、肌の赤みを軽減する効果が期待できる場合もあります。
アルコールやカフェインをよく飲む方や辛い食べ物が好きな方は、特に注意が必要です。
刺激が多い食べ物や飲み物をよく摂取することで、毛細血管が広がり、肌の赤みの原因になる場合があるためです。
刺激のある食べ物や飲み物の摂取を控え、栄養バランスの取れた食生活を心がけましょう。
また、肌荒れが原因で肌の赤みが起きている場合に意識して摂るとよい栄養素として、以下の栄養素が挙げられます。
栄養素 | 期待できる効果 | 食べ物の例 |
ビタミンB2 | 皮膚や髪などの細胞の再生、発育促進 | 青魚、レバー、納豆など |
ビタミンB6 | 皮膚の抵抗力の増進を助ける、肝脂肪の予防 | 豚肉、のり、豆類など |
ビタミンC | コラーゲンの生成に必要、メラニン色素の抑制 | キャベツ、パプリカなど |
カリウム | 細胞の新陳代謝を助ける、皮膚の再生促進 | アボカド、芋類など |
カルシウム | 新陳代謝促進、肌細胞の保湿成分の活性化 | 乳製品、牛乳、小魚など |
以上の栄養素を中心にバランス良く食生活に取り入れることで、肌荒れしやすい肌質を改善する効果が期待できます。
食生活や日常生活の乱れを正して、健康的な肌を手に入れることを目指しましょう。
血管のトレーニングをする
毛細血管が広がりやすい方は、血管を強くするトレーニングをすることも効果的です。
毛細血管が広がることで肌が赤く見えるという方は、血管の壁を強くすることで症状を緩和する効果が期待できます。
温冷法と呼ばれるトレーニングでは、温かいものと冷たいものを交互に肌に当てることで、血管の柔軟性向上や血流改善を目指します。
温冷法をするときは、必ず最後に冷たいものを肌に当てて、血管を収縮させた状態で終わることが重要です。
また、血管の強化には時間がかかるため、長期間継続することで効果が期待できます。
寒暖差で顔が赤くなりやすい方は、この温冷法をすることで一時的に顔が赤くなる場合があるため、試すときは予定がない日にするのがおすすめです。
肌の赤みをメイクで隠すことは可能?
肌の赤みを一時的に隠すには、メイクでの赤み消しがおすすめです。
肌の赤みを隠すためには、ブルーやグリーン系の化粧下地やコントロールカラーを使用しましょう。
ピンク系の下地やコントロールカラーを使用すると、肌の赤みが余計目立つ可能性があります。
赤の補色であるグリーン系やブルー系の化粧下地やコントロールカラーで、肌の色のムラを整えることを意識しましょう。
メイク後の肌の乾燥を防ぐためには、ファンデーションの種類も重要です。
クリーム状のファンデーションは保湿力が高い傾向があるため、乾燥しにくくなっています。
肌に炎症が起きている場合は、パウダーファンデーションを使うことで炎症を悪化させにくくなるため、肌の状態によって使い分けるのがおすすめです。
また、ファンデーションを塗るときは、肌を擦ったり強く叩いたりしないように意識して塗りましょう。
肌の赤みに関するよくある質問
最後に、肌の赤みに関するよくある質問についてご紹介していきます。
冬に赤みが出やすい理由や市販薬について触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
冬に赤みが出やすくなるのはなぜ?
冬は空気が乾燥しているため、肌も乾燥しやすい季節といわれています。
乾燥によって肌の水分バランスが崩れ、バリア機能が低下することで、肌が敏感な状態になりやすくなります。
さらに、屋内外での寒暖差も肌が赤くなる原因の1つとして挙げられます。
暖かい室内と寒い屋外を行き来することが増え、寒暖差によって毛細血管が広がったり縮んだりを繰り返します。
しかし、敏感な状態の肌は皮膚が薄くなり毛細血管が収縮しにくくなるため、肌の赤みが目立ちやすくなります。
赤みを放置しておくとどうなる?
肌の赤みを放置しておくと、赤みが治らなくなってしまったり、色素沈着やシミの原因になったりする可能性があるため、注意が必要です。
炎症による肌の赤みが繰り返し起きている場合、放置することで毛細血管が収縮しなくなってしまい、赤みが治らない可能性があります。
また、炎症が起きた状態が長期間続くことで、色素沈着やシミの原因になるため、炎症に夜肌の赤みは早めの治療が必要です。
皮膚が薄いと赤みが出やすいの?
肌に赤みが出る原因として、毛細血管が透けて見えている場合があります。
皮膚は、表皮・真皮・基底層と呼ばれる3層に分かれています。
毛細血管があるのは真皮層であり、通常は毛細血管が透けて見えることはないとされています。
しかし、表皮が薄くなってしまうことで、毛細血管が透けて見えてしまう可能性があります。
皮膚が薄くなる原因は、体質やスキンケア方法を誤っている可能性が挙げられます。
スキンケア時に肌を擦っていたり、ピーリングを頻繁に使用したりすることで皮膚が削れてしまい、肌が薄くなることがあります。
また、化粧品の刺激によって肌が削れてしまい、皮膚が薄くなることがあるため、自分の肌に合わないと感じた化粧品はすぐに使用を中止することをおすすめします。
市販薬は使っても良い?
肌の赤みが目立つ場合や保湿することでヒリヒリとした痛みが緩和される場合は、市販薬や保湿剤を使用してよいとされています。
しかし、あくまで病院を受診するまでの一時的な対処法として使用するのが良いでしょう。
また、肌が弱い方や何らかのアレルギーをお持ちの方は、安易に市販薬を使用せず、できるだけ早く皮膚科を受診することをおすすめします。
肌の赤みまとめ
ここまで肌の赤みについてお伝えしてきました。
肌の赤みについての要点をまとめると以下の通りです。
- 肌の赤みの原因は、肌荒れや日焼け、皮膚炎、酒さなどが挙げられる
- 自宅でできる改善方法は、低刺激の化粧品の使用や食生活を見直しである
- 肌の赤みを一時的に消すためには、グリーン系の化粧下地を使用すると良い
- 肌の赤みが治らない場合は、早めに皮膚科を受診することが重要である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。