年齢を重ねるとともに、肌に変化を感じることがあります。
加齢による肌の変化は、老化が関係しているといわれています。
肌の老化には、複数の原因が考えられます。
また肌の老化を予防するためには、様々な方法があります。
本記事では、肌の老化について以下の点を中心にご紹介します。
- 肌が老化する原因
- 肌老化を予防するには
老化について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
肌の老化とは
肌の老化とは、加齢とともに肌の内外に現れる変化を指します。
肌の外側の変化には、
- シミ
- そばかす
- しわ
- たるみ
- 色素沈着
- キメが荒くなる
があります。
肌の内側では、肌機能そのものが低下します。
肌機能の低下で、水分が保持されなくなります。
その結果、乾燥肌に繋がります。
肌のターンオーバー周期が長くなることも、老化が関係しています。
肌老化の症状
肌老化の症状には、様々なものがあります。
肌の老化で生じる症状には、
- キメが荒くなる
- シワが出てくる
- ハリがなくなる
- たるみが目立つ
- シミやそばかすが目立ってくる
- ニキビがなかなか治らない
- 毛穴の黒ずみ
などがあります。
肌が老化する原因
肌の老化には、いくつか原因があるとされています。
肌が老化する原因は、
- からだの酸化
- からだの糖化
- 紫外線やスマホなどの光
- 間違ったスキンケア
などが考えられます。
肌が老化する原因について、以下で詳しく紹介します。
からだの酸化
肌の老化の原因として、からだの酸化が挙げられます。
からだが酸化すると、肌にも酸化反応が起こります。
肌の酸化反応は、活性酸素によって引き起こされます。
活性酸素が体内の鉄分と結合して、肌を酸化させます。
活性酸素が大量に発生すると、肌がさびやすい状態になります。
その結果、シワやたるみが生じます。
活性酸素は、酸化ストレスが原因で発生します。
酸化ストレスには、
- 紫外線
- 喫煙
- 過度な運動
- ストレス
- 大気汚染物質
などがあります。
加齢によって、活性酸素を除去する能力は著しく低下します。
その結果、活性酸素が肌の機能を低下させます。
酸化よりも老化スピードの速い「糖化」
からだの焦げとも言われる、糖化という現象があります。
糖化は、酸化よりも老化するスピードを速めます。
糖分がたんぱく質と結合して、細胞にダメージを与える現象を糖化といいます。
また糖化たんぱく質は、肌に作用する悪玉物質「AGEs」を生成します。
糖化は、
- くすみ
- たるみ
- しわ
- シミ
などの原因になります。
糖化の原因は、余分な糖分が原因といわれています。
たんぱく質や脂質を糖化させる糖分には、
- ブドウ糖
- 果糖
があります。
糖化による肌の老化を予防するには、急激な血糖値の上昇や、高血糖状態が続く状態を防ぐ対策が必要です。
対策には、
- 炭水化物や甘い物を控える
- 野菜を先に食べる
- ゆっくり噛んで食べる
- 間食を控える
- ジュース類を控える
などがあります。
紫外線やスマホなどの「光」
肌の老化の原因には、紫外線も関係しています。
紫外線は、肌の老化を進めるといわれています。
紫外線を浴びると、
- しみ
- シワ
- たるみ
- くすみ
などの肌の老化が生じます。
紫外線は、波長によって種類があります。
地上に届く紫外線には、UV-AとUV-Bがあります。
紫外線のUV-Aは、光老化の原因になるといわれています。
またUV-Aは、曇った日の窓ガラス越しにも影響を及ぼすといわれています。
そのため、曇りの日の対策も重要です。
UV-Bは、肌の赤みや水ぶくれを起こしやすいといわれています。
紫外線対策に必須の日焼け止めは、こまめな塗り直しも大切です。
紫外線対策とともに、スマホなどの光にも注意が必要です。
スマホなどが発するブルーライトは、浴び続けると肌の老化を加速させます。
そのためスマホなどは、長時間続けて見ないなどの対策が必要です。
間違ったスキンケア
肌の老化は、間違ったスキンケアが原因になることがあります。
間違ったスキンケアには、
- 顔をゴシゴシ洗う
- 熱い風呂に入る
- 通年の紫外線対策をしていない
- 過度なマッサージ
などがあります。
顔をゴシゴシ洗うと、肌を守るための皮脂まで落とす恐れがあります。
熱い風呂は、肌の老化の原因になることがが多いといわれています。
そのため、熱い風呂の入浴は避けることをおすすめします。
紫外線の影響は、通年あるといわれています。
そのため、紫外線対策は通年行うことをおすすめします。
過度なマッサージの繰り返しは、肌の老化の原因になります。
顔のマッサージは、適度な力で行うことが大切です。
また肌の老化が気になる場合は、スキンケア方法の見直しもおすすめです。
「光老化」は紫外線対策だけでは防げない
光によって起こる老化現象「光老化」は、紫外線対策だけでは防げないといわれています。
スマホなどから浴びるブルーライトによって、光老化が起こることもあります。
ブルーライトについて、以下で詳しく説明します。
ブルーライトとは
ブルーライトとは、太陽光に含まれる自然光の1つです。
ブルーライトを発する電子機器には、
- 携帯ゲーム機器
- 液晶テレビ
- パソコン
- スマホ・携帯電話
- 蛍光灯・LEDなどの照明器具
があります。
ブルーライトは、可視光線の中で最も波長が短いとされています。
またブルーライトは、エネルギーが強いといわれています。
ブルーライトは、紫外線の次に刺激が強い光とされています。
そのため、ブルーライトを浴びる量や時間には注意が必要です。
ブルーライトを浴びすぎると起こりやすい肌の老化症状
ブルーライトを浴び過ぎると、肌の老化症状が起こりやすくなります。
ブルーライトによる肌の老化症状には、
- たるみ
- シワ
- 日焼け
があります。
ブルーライトを浴び過ぎると、肌のたるみやシワが目立つようになります。
またブルーライトは、健康な肌を保つ源の線維芽細胞にダメージを与えます。
その結果、肌にたるみやシワが生じることがあります。
また、ブルーライトはメラニン色素を発生させます。
そのため、肌の色素沈着が見られるようになる場合があります。
ブルーライトから肌を守るには?
ブルーライトから肌を守るには、ブルーライトをカットする対策が必要です。
ブルーライトをカットする対策として、
- スマホの明るさを抑える
- 長時間の電子機器の使用を控える
- ブルーライトカットの効果が期待できるベースメイクを使う
があります。
スマホのディスプレイは、明るいほど肌へのブルーライトの影響が大きくなります。
ブルーライトを一度に長時間浴び続けると、ダメージを蓄積することになります。
スマホの明るさを抑えることで、肌がブルーライトを浴びる量を減らせます。
電子機器は、1時間使用したら15分程度の休憩を取ることをおすすめします。
またブルーライトカット効果が期待できるベースメイクは、肌の保護が期待できます。
出典:「ブルーライトが肌を老化させる?肌への影響と3つの対策法 | ナチュラグラッセ」
肌の老化を予防するには
肌の老化を予防するには、生活習慣の改善も大切です。
生活習慣の改善には、
- 良質な睡眠
- 栄養バランスのよい食事
- 適度な運動
- 適切なスキンケア
- 紫外線対策の徹底
があります。
肌の老化を予防する生活習慣について、以下で詳しく紹介します。
良質な睡眠を十分にとる
睡眠不足は、肌のターンオーバーに悪影響を及ぼす場合があります。
肌のターンオーバーを促す成長ホルモンのはたらきが、肌に影響します。
成長ホルモンは、眠っている間に分泌されます。
睡眠が不足すると、肌のダメージが十分に回復しなくなります。
また成長ホルモンは、セラミドの産生にも関係しています。
そのため、睡眠不足は肌の潤いに悪影響を与える恐れがあります。
肌の老化を予防するには、良質な睡眠をとることが大切です。
栄養バランスのよい食事を心掛ける
肌の老化の予防には、栄養バランスのよい食事の摂取が大切です。
肌老化の予防には、
- 抗酸化作用の高い食品を食べる
- 糖化を起こしやすい食べ物の摂り過ぎに注意する
ことをおすすめします。
抗酸化作用が期待できる栄養成分は、
- ビタミンA・C・E
- カロテノイド
- ポリフェノール
です。
それぞれの栄養成分が含まれる食品は、以下の通りです。
ビタミンA | ビタミンC | ビタミンE | カロテノイド | ポリフェノール |
うなぎ | ピーマン | アーモンド | ごま | かぼちゃ |
まぐろ | パプリカ | キウイフルーツ | ブルーベリー | ほうれん草 |
ブロッコリー | 大豆 | にんじん | ||
そば | トマト | |||
緑茶 | すいか | |||
紅茶 | えび | |||
ウーロン茶 | かに | |||
さけ |
活性酸素は、体内で毎日発生しています。
そのため、抗酸化作用が高い食品の摂取が大切です。
適度な運動をする
肌の細胞に十分な酸素や栄養素を送るためには、血行をよくすることが大切です。
血流の滞りによって、肌の血色が悪くなることがあります。
血行は、筋肉を動かすことで良くなります。
血行がよくなると、酸素と栄養が肌へと運ばれやすくなります。
血行をよくするためには、適度な運動がよいとされています。
適度な運動は、定期的に行うことをおすすめします。
また適度な運動は、肌のくすみ、色ムラの改善にも役立つといわれています。
適切なスキンケアをする
肌老化の予防には、適切なスキンケアが大切です。
スキンケアは、
- 洗う
- 補う
- 守る
ことが基本です。
そのために洗顔する時は、
- 熱いお湯を使わない
- 強く擦らない
ことが大切です。
保湿は、
- 化粧水
- 美容液
- クリーム
などを十分に塗ることをおすすめします。
また抗酸化成分配合の化粧品は、活性酸素によるダメージを抑える効果が期待できます。
紫外線対策を徹底する
紫外線は、季節に関係なく降り注いでいます。
そのため、毎日の紫外線対策がとても大切です。
日焼け止めは、シーンや肌質による使い分けをおすすめします。
乾燥肌の人は、クリームタイプがおすすめです。
脂性肌の人は、ジェルタイプをおすすめします。
また敏感肌の人には、ノンケミカルで石けんで落せるものが向いています。
肌の老化に関するよくある質問
肌老化について、よくある質問がいくつかあります。
よくある質問には、
- 老化はいつから始まるのか
- ターンオーバーとは何か
- パソコンやスマホの見過ぎは老化を促進するか
- 活性酸素とは何か
などがあり、以下で詳しく説明します。
「老化」はいつから始まるのですか?
体力の低下を感じる年齢は、女性は40歳くらいとされています。
また筋力の低下は、30歳前後から始まるといわれています。
身体の老化に伴って、成長ホルモンやテストステロンの量が徐々に減少します。
肌の老化の始まりは、25歳くらいからといわれています。
25歳から30歳以降になると、コラーゲンや弾力線維が徐々に減少します。
その結果、肌の弾力が失われていきます。
また加齢による皮脂の分泌量の減少は、肌の乾燥を招きます。
出典:「肌年齢って? 肌の成長と老化のメカニズム | 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室准教授 海老原 全」
「肌のターンオーバー」とは何ですか?
肌のターンオーバーとは、表皮が生まれ変わるサイクルを指します。
表皮の細胞の移行と脱落のサイクルが、肌のターンオーバーといわれています。
皮膚の外側の表皮では、細胞が徐々に分裂して基底層から上の層へ移行します。
上の層へ移行した細胞は、最後に脱落します。
肌は、ターンオーバーによって瑞々しさや透明感が生まれます。
パソコンやスマホの見すぎも老化を促進するって本当ですか?
肌は、光の影響で老化します。
肌の老化現象の光老化は、
- 紫外線
- パソコンやスマホのブルーライト
が影響しています。
紫外線だけではなく、パソコンやスマホが発するブルーライトにも注意が必要です。
ブルーライトを浴び続けることは、肌の老化を加速させます。
パソコンやスマホは、長時間見続けないようにすることをおすすめします。
肌を酸化させる「活性酸素」とは何ですか?
酸素が変化して、酸化力が強くなった物資を活性酸素といいます。
活性酸素は、体の細胞を傷つけるといわれています。
活性酸素を多く発生させる成分には、
- 食品添加物
- 残留農薬
- 糖質
があります。
活性酸素を多く発生させる成分を含む食べ物には、
- 菓子類
- 清涼飲料水
- 食肉製品
- 果実加工品
- 生食用野菜類
などがあり、食べ過ぎには注意が必要です。
肌の老化についてまとめ
ここまで肌の老化についてお伝えしてきました。
肌の老化の要点をまとめると以下の通りです。
- 肌が老化する原因は、からだの酸化・糖化、紫外線やスマホなどの光、スキンケア
- 肌老化を予防するには、良質な睡眠・食事、適度な運動、スキンケア、紫外線対策
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。