最近なんだか肌がカサカサする、しっかりとスキンケアしているのに肌にうるおいがない…と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
もしかすると生活習慣や日々のあらゆる刺激により、無意識に肌を乾燥させてしまっているかもしれません。
本記事ではカサカサ肌の原因や乾燥肌の方に向けた対策など、主に以下の内容を紹介します。
- 肌がカサカサする原因
- カサカサ肌の方にオススメの対策法
肌の症状を悪化させないためにも、ぜひ最後までご覧いただき参考にしてみてください。
肌がカサカサしてしまう7つの原因
肌がカサカサしてしまう原因は、乾燥だけではありません。
ここでは、肌がカサカサしてしまう原因を7つ解説します。
バリア機能の低下
肌には外部の刺激から肌を守るためのバリア機能が備わっており、肌のうるおいはバリア機能が正常に働くことで保たれています。
バリア機能が低下する原因は様々ですが、以下の要因が大きく関係しています。
- 睡眠不足
- 偏った食事
- 肌に負担をかけるスキンケア
- 紫外線 など
このようにあらゆる刺激によって肌のうるおいが失われ、肌がカサカサになってしまいます。
乾燥
1年で一番乾燥する季節は秋から冬です。
秋冬は、温度が下がることで空気が乾燥し肌の水分が蒸発しやすくなるため、肌にとっては辛い季節です。
また秋冬だけでなく他の季節でも、エアコンを使用することで肌が乾燥してしまうこともあります。
つまり、急激な温度変化やエアコンによって、肌は常に乾燥状態にさらされていることが多いのです。
皮脂の不足
皮脂の分泌が不足すると肌の水分が蒸発するため、カサカサ肌になってしまいます。
正常な肌はバリア機能の働きにより水分の蒸発を防ぎ、うるおいを保っているのですが、加齢とともにこの働きが弱まり、水分が蒸発しやすくなります。
肌の水分が蒸発し、水分が肌から抜け出してしまうと、次第に肌が乾燥しかゆみやシワなどの肌トラブルにも発展してしまうのです。
栄養素の不足
肌がカサカサになるのは、外部からの刺激の他にも体の内側に原因がある場合があります。
バランスの悪い食事を続けると、肌のターンオーバーが乱れやすくなり、肌細胞の水分を保つ力が弱くなったり、バリア機能の低下に繋がります。
また、体内の水分不足もカサカサ肌の原因になります。喉の乾きを感じる場合は体の中の水分が不足している状態なので肌にとってはよくありません。
摩擦による刺激
洗顔やクレンジングする時に肌を強くこすってしまうと、肌に負担がかかり、肌表面の角質層を傷つけてしまいます。
肌の角質層が傷つくとバリア機能が低下し、カサカサ肌の原因になります。
間違ったスキンケアをすると、肌の保湿に必要な皮膚膜が汚れと一緒に落ちてしまったり、角質が剥がれてしまったりと、摩擦が加わることで肌に悪い影響を及ぼします。
紫外線による刺激
肌の表面には、外からの刺激に対して肌を守り肌の水分を保つためのバリア機能が備わっています。
紫外線を多く浴びすぎると肌のバリア機能が低下し、うるおいが保てなくなってしまうため、肌が乾燥します。
バリア機能が低下すると乾燥を引き起こすだけでなく、肌の炎症やシワ、たるみ、色素沈着などの肌トラブルにも繋がるので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
肌がカサカサする原因は、アトピー性皮膚炎の可能性もあります。
アトピー性皮膚炎は、食事やストレス、生活環境などが原因で発症し、皮膚がめくれて肌がカサカサしたり、皮膚に赤みが出てブツブツしたりします。
通常の乾燥肌はうるおいが不足した肌状態のことをいい、アトピー性皮膚炎は皮膚の病気を指します。
どちらも肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすい状態であることが共通しています。
カサカサ肌におすすめの6つの乾燥対策
ではこれらの原因を踏まえ、どのように対策をすれば良いでしょうか?
ここからは、カサカサ肌の方におすすめの乾燥対策を6つご紹介します。
保湿を徹底する
カサカサ肌を防ぐためには、毎日の保湿ケアが大切です。
保湿ケアをしっかりすることで、肌の角質層にたっぷりの水分を与え、水分を蒸発しないよう油分でカバーできます。
特に洗顔後や入浴後は肌が乾燥しやすいので、高保湿な保湿剤でケアしましょう。
肌のカサカサが気になる方は、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの高保湿成分が入っている化粧水や乳液、クリームの使用をおすすめします。
ただし乾燥肌の方は少しの刺激でも肌トラブルが発生しやすいため、香料やアルコール成分が含まれていないものや、肌への刺激が少ない化粧品を選びましょう。
洗顔料はしっかり泡立てる
毎日の洗顔では、気づかぬうちに肌の負担になっていることも。
汚れを落とすためにゴシゴシと肌を強くこするような洗顔は、摩擦で肌のバリア機能が低下し、必要な油分まで落としてしまうので肌が乾燥する原因になります。
摩擦を軽減するためには、しっかりと洗顔料を泡立てて肌に手が直接触れないようにするのがポイントです。
泡で優しく顔を撫でるように洗い、ぬるま湯で肌をこすらないように洗い流しましょう。
熱いお湯で洗い流すと、うるおい肌に必要な成分まで落としてしまい肌を悪化させる原因になるため、必ずぬるま湯ですすいでくださいね。
加湿器を使う
エアコンなどで部屋の空気が乾燥していると肌の水分が失われやすく、肌に大きなダメージを与えます。
とはいえエアコンを使わざるを得ない場合もあるので、そんな時は加湿器を使うのがおすすめです。
加湿器は適度な湿度を与えてくれるため、部屋の中の乾燥を防ぐことが可能です。
部屋の湿度が高すぎても汗や蒸れによる肌トラブルに繋がることがあるため、部屋の湿度は60%程度を保つようにしましょう。
加湿器がない場合は、濡らしたタオルを部屋の中に干すことで代用できます。
入浴方法を見直す
肌の乾燥を防ぐには、入浴方法を見直すことも重要です。
熱いお湯に長時間浸かっていると体内の保湿成分が流れ出てしまうため、肌がつっぱったり肌がカサカサする原因になります。
お風呂の温度は、人肌より少し高めの38〜40度程度がおすすめです。
乾燥肌を防ぐためにもお湯の温度を高くしすぎず、長湯も避けるようにしましょう。
また体を洗うときに、ナイロン素材のタオルで肌をゴシゴシとこすったり、刺激が強い洗浄剤を使用すると肌に負担がかかります。
なるべく肌への刺激が少ない洗浄剤を使用し、なるべく肌に優しい綿やシルク素材のボディタオルを使うか手で洗い流すようにしましょう。
食生活を見直す
カサカサ肌を改善するためには、必要な栄養素をバランスよく摂る必要があります。
食事から取れる栄養素は肌に及ぼす影響が大きいです。
肌によくない食べ物を口にしたり、偏った食事を続けていると肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)が乱れ、肌の状態が悪くなってしまいます。
栄養バランスのよい食事を心がけることで肌のターンオーバーが正常になり、カサカサ肌になるのを防ぐことが可能です。
タンパク質やミネラル、食物繊維やビタミンなど体に必要な栄養素をバランスよく毎日摂取するようにしましょう。
睡眠をしっかりとる
睡眠不足が肌に悪影響を及ぼすことはご存知の方が多いのではないでしょうか。
睡眠不足は肌のターンオーバー(新陳代謝)が低下しバリア機能の悪化に繋がります。
通常、寝ている間にターンオーバーを活性化するための成長ホルモンが分泌されるのですが、睡眠不足の場合、成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。
肌が生まれ変わる仕組みであるターンオーバーが乱れると、バリア機能が低下し外からの刺激を受けやすくなり、肌荒れや乾燥肌に繋がります。
乾燥肌を防ぐためにはターンオーバーを正常化させるために夜ふかしは避け、充分に睡眠をとるようにしましょう。
カサカサ肌が気になる人は界面活性剤にも注意
界面活性剤とは、水と油など混ざり合わないものをなじませるために使われる物質です。
実はクレンジングや洗顔料などのさまざまな化粧品に界面活性剤が使われています。
界面活性剤は、皮脂やメイクなど油性の汚れを水となじませて汚れを落としやすくする特徴を持っています。
しかし、なかには洗浄力の高いものや刺激の強いものもあります。
界面活性剤が配合されている洗顔料やボディウォッシュを使うと肌に必要な皮脂を落としすぎてしまい、結果的に肌の乾燥を招いてしまうことがあります。
界面活性剤にはいくつか種類があり、成分は石油由来のものと天然の植物由来のものに分けられます。
石油由来の界面活性剤は洗浄力が強く、乾燥肌の方や敏感肌の方には肌への刺激が強いかもしれません。
天然の植物由来の界面活性剤は、石油由来のものよりも肌への刺激が弱いので乾燥肌の方は植物由来のもの界面活性剤の使用をおすすめします。
肌のカサカサに関するよくある質問
カサカサ肌に関してよくある質問をまとめました。
肌トラブルに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
乾燥肌を放置するとどうなりますか?
乾燥肌を放置していると乾皮症や乾燥性皮膚炎など皮膚の病気に繋がる可能性があります。
乾皮症は皮膚がカサカサになり剥がれ落ち、強いかゆみや皮膚の赤みが出てきます。
乾燥性皮膚炎はかゆみが強く、爪でかいた後にさらにかゆみが増す症状で、乾皮症が悪化した状態です。
このように症状が悪化しないためにも日頃から乾燥対策をしっかり行い、肌トラブルが出た場合は病院への受診も検討しましょう。
年齢によってスキンケアを変えた方が良いですか?
年齢によってスキンケアを変えるというよりも、自分の肌状態にあわせたスキンケアを
行うことが大切です。
一般的には10〜20代ではニキビや毛穴、30〜40代ではたるみやシワなど年齢によって肌トラブルの悩みも変わります。
しかし、肌質によっては年齢に関係なく肌トラブルが起こる可能性もあります。
そのため、自分の肌状態にあわせて適切なスキンケアをすることが重要です。
肌にとって理想的な湿度は何%ですか?
美肌を保つためには60%程度の湿度が理想です。
湿度が低すぎると空気が乾燥することでカサカサ肌に繋がります。
湿度は高ければ高いほどよいと思うかもしれないですが、逆に湿度が60%以上になるとダニやカビが発生しやすくなり、美肌には逆効果です。
夏でも乾燥ケアは必要ですか?
夏は乾燥しないだろうと思いがちですが、エアコンや紫外線など肌がカサカサになる要因がたくさんあります。
特にお店や会社など室内でエアコンを使用していることが多く、夏でも例外なく肌が乾燥しやすいです。
そのため、夏の間もしっかり保湿ケアや紫外線対策などの乾燥ケアをすることが大切です。
肌のカサカサまとめ
ここまでカサカサ肌の原因と乾燥対策を伝えてきました。
肌がカサカサする原因は主に以下の7つです。
- あらゆる刺激によるバリア機能の低下
- エアコンや温度による空気の乾燥
- 加齢などが原因で起こる皮脂の不足
- 偏った食事による栄養素の不足
- 肌への摩擦による刺激
- 紫外線による刺激
- アトピー性皮膚炎の可能性
カサカサ肌におすすめの乾燥対策はこちらです。
- 高保湿な保湿剤で、保湿ケアを徹底する
- 洗顔料はしっかり泡立てて肌への摩擦を少なくする
- 空気の乾燥を防ぐために加湿器を使う
- 熱い温度での長時間の入浴を避ける
- 食生活を見直しバランスのよい食事を摂る
- 夜ふかしは避け、睡眠をしっかりとる
- 界面活性剤は天然由来の植物成分のものを使用する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。